2. 最終的には「お客様」がお店を選ぶ!
このコロナの長期化により、パチンコ店も大きく「ビジネスモデルの転換」を迫られています。特にスロット6号機時代においては、1日あたり「台粗利2,000円」程度の営業で経営する事が前提になりますし、「地域1番店」になり続ける事が必要です。そう考えると、店舗同士の競争で営業合戦になりますし、次第に巨大資本には敵わなくなります。よってここで、しっかりと差別化した店舗コンセプトを持って他店との違いを明確にする必要がありますし、収益モデルも今から変えていく必要があるでしょう。
結局、最終的にお店を選ぶのは「お客様」です。お客様はパチンコ店が無くなっても困りませんが、お店はお客様がいないと困ります。よって、お客様から「(継続的に)支持されない」店舗は、厳しい表現をすれば、それは市場から退場するしかなくなるわけで、その1点に集中して店舗コンセプトを明確にする必要があるわけです。特に今後のパチンコ店経営は、過去の「装置産業」的な意味合いのビジネスモデルでは、もう通用しませんし、大衆娯楽の定義も変わってきています。巨大資本を持つチェーン店舗と対抗せず、独自の店舗コンセプトを構築し、お客様に価値提供していくべきでしょう。まさに、今が分水嶺の時で、企業の、店舗の進むべき道をしっかり決める必要があるのだと思います。
3. 基本から始めよう!
シンプルにお客様が望む「パチンコ店」とは、薄利営業で還元率も高く、且つ、人気機種の入替を頻繁に行い、「安定的な出玉と、刺激的な遊技空間作り」を両立している様な店舗が繁盛店となっているように思います。しかし、残念な事に全てのパチンコ店がそのすべての条件を満たせるわけではありませんし、別な角度で「安定」と「刺激」を提供する方法はあるはずです。
その為にも、まずは基本から「ターゲット」を明確にし、そのターゲットに対しどんな価値を提供するのか?どんな方法で?と言った視点で力を重点化する事が必要です。その後は、ターゲットであるお客様の反応を見ながら、日々手を変えていき、お客様目線でお店の中で「安定」と「刺激」を提供するよう努めることが重要と考えます。
お客様に選ばれなければお店は苦しいですが、逆に選ばれて常連客化出来れば、これほど経営が安定する事はありません。ぜひ、基本からもう一度始めて、常連客の固定客化に努めて欲しいと思います。
■プロフィール
チャーリー・ロドリゲス・湯谷
自称パチンコ・パチスロ伝道師。この立ち位置を20年近く続けているロートル業界ウォッチャー。特技はスプーン投げ。今ではスプーンも曲げられない程、筋力低下。「意見待つ!」と言い続けて、20年。他人の意見に未だ弱く、老化は続くか、パチンコやパチスロに賭ける情熱は衰えず!