【コラム】おもひでに残る上司(前編)/CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若102
はい寒くなってきましたYO!愛犬ラオウが布団に潜り込んでくる季節でございます。

先月の中頃に「1週間程度」の予定で、仙台から盛岡に移動してきたんですが、気付けばもう1か月以上パチンコ屋の2階生活が続いている状態で、今日は冬服と冬布団を商店街で調達して参りました。

いやー…この冷え込みの中、Tシャツ短パンの上に毛布だけで寝るのは無謀だったようで風邪がまた悪化してたんですけど、やっと今日から毛布+布団+ラオウのぬくぬくセットで安眠できる予定。

さてさて、前回・前々回と吠えさせてもらったので、今回は大人しく「おもひで」シリーズで無害なナカムラになろうと思います。うん、オトナになったね、ボク。

22歳で偶発的事故(デキチャッタではない)により結婚し、パチスロの販売会社やパチンコ雑誌の編集部を経て、

( ゚Д゚)やっぱオレはホールで頂点目指す!

と決めたのが25歳の頃だった。求人雑誌からパチンコ屋をピックアップして選んだのが、当時大阪府堺市に6店舗くらい持っていたNWグループである。勤務体制が独特で、2日連続通しで入って1日休むを繰り返す感じ。労働時間がヤバイ分、給料も高めだったのだ。

応募と面接をサクッとクリアして配属されたのは、最近世界遺産に指定された「百舌鳥古墳群」の近くの駅前型パチンコ・パチスロ併設店(200台くらい)。ちなみにこのグループは本店がそこそこ大きくて人気店だったので、そのイメージしか無かったのだが、他は全部ダメダメ店舗だったのに入ってから気付いたカタチである。

偵察可だったので、チラッと勤務予定店舗を覗きに行くと…

( ゚Д゚)客が2人しかおらんやないかっ!

パチスロの設定は分からないが、パチンコのがめっちゃくちゃ!アレがゲーセンレベルでマイナス方向にひん曲がっている状態を目の当たりにして「内定辞退」という言葉が頭をよぎったが、家族もある身なのでそこは我慢!接客だの店の雰囲気だの、そんなものでどうにかなる状態ではない店舗で、初っ端からブルーな気分全開で勤務開始となった。

いざ勤務を始めてみると、先輩方が仕事を教えてくれようとするんだが、客がいないのでどうしようもないwwホールバイトの経験は長かったので、元々一通りの仕事は心得てたし、初日からもう「時間が過ぎるのとの闘い」である。で、先にも書いた通り「通し勤務(開店作業から閉店作業まで)」だから、まさに地獄。1勤務が15時間ですぜ?

そんな修行のような日々を過ごすこと1か月ちょい。ここで本社から通達が届く。

【〇〇(自店)を改装してスロ専にします。従業員は改装の間、本店で勤務する事】

この修行タイムから脱出!なのは嬉しかったが、本店から流れてきてた先輩に話を聞くと、とんでもない軍隊方式とのことで不安しかないが、やるっきゃ騎士であるww

そしていざ迎えた本店勤務初日に、この「おもひで」の主人公と出会うことになる。副主任という名札を付けたK氏である。

もうこのK氏、何があったか知らないが朝礼から激怒しており、

(K-`ω-)「俺が全部叩き込んだる!ええか!イヤなら今すぐ帰れ!ボケが!」

という挨拶風の宣戦布告を受けて、ヤル気をいきなりマイナス域にブッ込まれたのを鮮明に覚えている。

このK氏、自店から出向している社員をとにかく目の敵にしており、常にインカムで怒鳴りながら社員の後をついて回るスタイルで、とにかく邪魔。2秒以上立ち止まっては怒鳴られ、スロットサンドの補給ランプを先に見つけられると怒鳴られ、空き缶がコース内に1個でもあると怒鳴られ、イスの裏にコインが落ちてたら怒鳴られ、

( ゚Д゚)あー…殺意ってこういう感情なのね。

とナカムラに理解させてくれた方でもある。

改装期間は1か月という予定だったので、どんなに理不尽に何を言われようと耐えて耐えて、ようやく迎えた本店勤務最終日、新しいスロ専の人事発表があった。

うん、もう予想できてますよね、そういう事です。

次回につづく。

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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