本誌編集部では年末年始特別企画として、2020年春~夏に認定切れとなる代表的な5号機(4選)を紹介。
本サイトでもお馴染みの元チャンピオン木崎氏が解説します。
→「2020年の初打ちはコレだ!?正月明け登場のシゲキ的パチンコ台4選&2020年春~夏に認定切れとなる代表的な5号機」の他記事
沖ドキ!(沖ドキ!-30)(アクロス)
32G以内の高継続連チャンによる設定不問の爆発力でロングヒットに!!
沖スロ風のAT機で、ハイビスカスランプが光ればボーナス成立というわかりやすさが特徴。ボーナスはBIGとREGの2種類あり、前者はATが70G、後者は30G継続。1Gあたりの純増は約3枚。ボーナスの抽選に関するモードは8種類あり、そのモード移行によって、連チャンやハマリを作り出すゲーム性だ。
本機の長所はいくつかあるが、1つ目は連チャンするモードに滞在していれば、32G以内に必ず告知が発生すること。ほぼクレジット内で当たるので、ハイビスカスランプが光るたびに高揚感が増していった。
連チャンモードは「天国モード」「ドキドキモード」「超ドキドキモード」が存在。多くは天国モードに移行するが、奇数設定で75%、偶数設定で約66%のループ率があるため、奇数設定なら10連以上の可能性も十分あり、設定不問の爆発力も秘めていた。
これがドキドキモードになった場合はループ率が80%、最上位の超ドキドキモードに至っては90%のループ率を誇る。ロングフリーズが発生した場合は超ドキドキモード移行濃厚となるため、気分は最高潮に達する。
長所の2つ目はボーナス図柄を揃える時に目押しが不要なこと。前身機はAT突入契機となるボーナス図柄揃いに目押しが必要だったため、目押しの苦手なユーザーを遠ざけてしまったという経緯があった。この点が本機では改善されており、ボーナス図柄が揃う時は擬似遊技に。これによって、目押しができなくても、ボーナス図柄が揃うようになったのだ。目押しの苦手なユーザーも気兼ねなく打てるというのが万人受けする要因になった。
ボーナス中は1G連演出が出るかどうかに注目が集まった。パネル右側のカナちゃんランプが点灯すれば1G連濃厚に。その際は必ずBIG当選となるため、出玉アップにも貢献。ベルやリプレイ契機でランプ点灯となった場合は連チャンモード滞在の可能性特大となるため、さらなる連チャンに期待が持てた。
設定変更時は33%の割合でチャンスモードに移行するのが特徴。その恩恵は大きく分けて2つ。「ボーナスが早めに当たる(天井が199G)」ことと「ボーナス当選時の次回モードが通常B以上」という点。ボーナス後の約17%は天国モード以上に直行することも。それを狙うユーザーも多く、朝イチの稼働が高まった。これも長所といえるだろう。
これらの内容が総合的に受けロングヒットに。この沖ドキ人気を受け、「沖ドキ!トロピカル」「沖ドキ!パラダイス」「沖ドキ!バケーション」といった後継機も登場した。
元チャンピオン木崎
平成4年(1992年)にパチンコ・パチスロ攻略誌の編集部に入社。入社1ヵ月後に出場した人気番組「TVチャンピオン」の「第1回パチンコ大会」で優勝。「チェリーバー」で、リプレイはずし攻略を最初に発見する。4号機が撤去されるまではパチスロの編集を専門にしていたが、その後はパチンコの編集も。現在はパチンコ・パチスロライターとして活動。
©UNIVERSAL ENTERTAINMENT