ダイコク電機が5月15日に発表した2025年3月期の連結決算は、売上高574億15百万円(前期比6.6%増)、営業利益121億12百万円(同1.8%増)、経常利益122億31百万円(同1.1%増)、純利益77億27百万円(同8.7%減)だった。
情報システム事業の売上高は521億26百万円(前期比5.5%増)、セグメント利益は144億6百万円(同1.4%減)。「パチンコホール向け製品等」では、カードユニット「VEGASIA」の販売台数は前年同期を下回ったものの、引き続き堅調に推移。カードユニットの改刷対応や情報公開端末の新製品「REVOLAⅡ」と「DUALINA」の販売台数も好調に推移したことで、売上は前年同期を上回った。「サービス」の売上も主要サービスが堅調に推移し、MIRAIGATEサービスの加盟店舗数が増加したことで前年同期を上回った。
アミューズメント事業の売上高は44億51百万円(前期比1.1%減)、セグメント利益3億56百万円(前年同期はセグメント損失3億90百万円)となった。同社のパチンコ向けハードビジネスが終息したため、表示ユニットなどの販売は減少したが、パチンコ向けコンテンツ・ソフトの受注は増加。また、連結子会社である元気がリリースしたゲーム「首都高バトル」の新タイトルの販売好調も寄与し、売上は前期を上回った。
2026年3月期の連結業績予想は、売上高440億円(前期比23.4%減)、営業利益53億円(同56.6%減)、経常利益53億円(同56.7%減)、純利益35億円(同54.7%減)の増収減益を見込んでいる。情報システム事業では、AI・ビッグデータを活用して、ホール運営プロセスの最適化と革新、集客支援サービスへの参入、データドリブン経営の実現、生産性の向上を図っていく。アミューズメント事業では、2025年5月導入のスマスロ「ようこそ実力至上主義の教室へ」を起点に、自社パチスロ機による知名度と市場シェアの獲得・拡大を目指し、パチスロ企画開発体制の強化を図ると共に、コンテンツ事業の育成、パチンコソフト受託による収益維持、自社ゲームタイトルのリピートビジネス構築を進めていく。