規制“緩和”というより“改革”を――日電協

日電協(里見治理事長)は6月13日、都内千代田区のパレスホテル東京で平成25年度通常総会を開催した。

里見治理事長は冒頭、「今日、古屋国家公安委員長が秋の臨時国会に風適法の一部改正案を出すというニュースがあった。これはダンスやクラブの規制を緩和するという内容だが、せっかく改正案を出すならば我々の業界も含めて抜本的に実施してもらいたい。風適法も施行されて来年で30年となり、抜本的な改正をしてもおかしくない時期だ。パチンコもパチスロも、時間を掛けてじっくり遊べる機械も必要だし、短時間で結果が出るような機械も必要だ。残念ながら今のパチスロは、結果が出るまでに時間が掛かり、ちょっと遊んで帰ろうというお客さんには、なかなか馴染まない。我々の業界も、規制緩和というより改革をしてもらいたい」と挨拶し、法規制見直しの必要性を訴えた。

総会後に開かれた記者会見での配布資料によると、平成25年度(平成25年4月1日~平成26年3月31日)の日電協証紙発給枚数は75万9,126枚。証紙発給枚数が100万枚を超えた平成24年度に比べ、マイナス26%の枚数減少となっている。

また記者会見では、同組合の小林友也理事が、パチスロ機サブ制御基板の点検確認実施の詳細を説明した。

対象となる機種は「パチスロ北斗の拳F」「パチスロ北斗の拳転生の章ZA」(何れもサミー㈱製)、「オスバンチョウ2Q」(㈱大都技研製)、「バイオハザード5Z」(㈱エンターライズ)の4機種。これらの機種は、サブ制御基板のロム交換による不正改造が確認されたことから、市場に設置中の対象機種のサブ制御基板を交換し、回収した基板をメーカーが点検することとなった。なお現在、対象機種は市場に合計約17.2万台の設置されており、6月下旬より作業が開始される予定としている。

会見終了後には、別室で懇親会が開かれた。来賓として多くの関係者が出席し、衆議院議員の平沢勝栄氏などが祝辞を述べた。同氏は「警察も政治家も皆さんの業界も共通点がある。国民の理解なくしてやっていけないということだ。里見理事長を中心に団結して、この厳しい状況を乗り切って頂きたい。私の選挙区は東京都の葛飾区。ここにはボクシングの亀田兄弟が住んでいる。親爺の四郎さんに何で葛飾区に住むことを決めたかと聞いたら、『葛飾区だから勝つしかないからだ』と(笑)。皆で、勝つべく協力して頑張っていこう」と、ユーモアを交えて挨拶した。

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