●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若249
はい皆様!今週は長くなりそうな話の後編なので、前置きオールカット!本編いくぜ!かもん!
ホールを席巻した「ぱちんこCR北斗の拳」のラオウver.だが、9月の設置開始から既に2ヶ月経ち、そろそろ落ち着きを見せていたのだが…
(仁ΦωΦ)「128台」
そう、この御仁(実質経営者:風営法上役員になれない)が、サミーと謎のベールに包まれた「交渉」の末に、なんとこの店のためだけの再生産という暴挙を勝ち取ってきたのだ。
あり得ない、色んな意味であり得ない。あの大会社サミーがうちのためだけってのもサスペンスだし、うちのキャパ(4パチ160台)に北斗128台ってのも気が狂っている。しかも設置はさらに2ヶ月後、つまり発売から4ヶ月後の翌年1月から2回に分けてとなる。
しかし我々に拒否権はない。ないったらナイ。御仁の言葉は絶対。返答は常に「ハイ」か「Yes」なのだ。
タチの悪い冗談だった!で終わって欲しいという僅かな希望も、しばらくしてメーカーから届いた128台分の書類が木っ端微塵に砕いてくれた。
( ゚Д゚)これはもうシャレにならんやつ…。
そして、さらに超絶悲報は続く。
この年の11月、北斗を凌ぐ伝説の名機がデビューする。
その名はCR牙狼。今も脈々と続く、サンセイを一気に一流メーカーに叩き上げた、あの牙狼の初代だ。ちなみにウチは当然のようにスルーしていた。
一種二種混合機の圧倒的な出玉スピードが大ウケして、北斗を打っていた出玉ジャンキー達は根こそぎ牙狼に鞍替え。ホールの主役は完全に金色の憎たらしいヤツに奪われていた。
北斗の専用生産分は元々「転売厳禁」と言い渡されていたので、あまり気にはしていなかったが…中古価格の相場も暴落。そりゃそうですよねー。
もうね、11月以降はどのホールも牙狼ガローがろー!で、ついこの間まで主役だったはずのラオウは、衝撃の早さでワキ役に陥落した後での「128台」である。
各ホールは牙狼増産分の取り合いに終始していたが、ウチは参戦できない。だって普段は新台なんて買っても8台が精一杯だったのに、一気に128台の支払いを抱えてしまってるんだから、もうこの先1年は新台禁止の勢いなのだ。
牙狼の勢いは全く衰えず、そのまま年末年始も牙狼一色!ほんとガロイーソー!
もうね、ここまで来ると絶望ですよ。
( ゚Д゚)どうすんねんコレ…。
この状態でまずは第一弾分の「北斗ラオウ96台」でオープンしなければならない。
まわりの店やお客さんからしたら、完全に頭おかしくなったとしか考えられなかっただろうが、実はこんな理由だったんだわ。これを読んでる読者の中には、この事件を覚えてる人もいるかもね。
そして、いざ96台の設置である。
合計3ボックス分のラオウは、4パチ2ボックス・1パチ1ボックスに振り分け、半ば開き直りの新台入れ替えを迎えた…。
警察検査も無事終わり、翌日いよいよ朝9時オープンとなるのだが、これがまた狙ったかのように他店の牙狼増台祭りとぶつかる。
他の店のチラシがほとんど牙狼で埋まる中、でーんと「北斗ラオウ96台!」である。イヤでも目立つのだが、それでお客さんが並ぶのかは別問題。結局、1ボックスにも満たないお客さんが並んでくれたが、御仁に定時報告すると…
(仁ΦωΦ)「なんで満台にできんのじゃこのボンクラ共がっ!」
…理不尽…あまりにも理不尽…しかし逆らうのは、マジで命の危険を伴う。たぶんこの人は牙狼の事も知らないのだろうが、説明したところで同じなのでしない。
で、全然盛り上がらなかった新台入れ替え初日の閉店後…お金の集計をしながらモニターを横目で見ていると、スーーっと駐車場に入ってくる濃いグレーのベントレーコンチネンタルGT。
( ゚Д゚)御仁警報発令っ!御仁警報発令っ!
役職を事務所に招集し、直立不動でお出迎えだ。
さーて今夜は長くなりそうだな……
つづく
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。