都遊協は5月25日、都内文京区の東京ドームホテルにて、第55回都遊協通常総代会を開催。2021年度事業報告、2022年度事業計画、役員選挙など全8号議案が上程され、すべて可決承認された。
総代会の冒頭、警視庁生活安全課の増田光春風俗保安対策官による行政講話が行われた。登壇した増田風俗保安対策官からは、「旧規則機の撤去と適正処理」「パチンコなどへの依存防止対策」「広告宣伝の健全化」「暴力団排除と再関与防止対策」の4点について引き続き要請がなされた。
続いて挨拶に登壇した阿部恭久理事長は、「新型コロナウイルス感染症に翻弄された2年間であり、都内では100店舗以上の店舗が減ってしまった」と厳しい現状を説明しながらも、「3月に遊技機規則の技術上の規格解釈基準が改正され、久しぶりに未来に希望の光が見えてきた。このように何とか営業を継続してこられたのは、行政の深い理解が得られたことはもちろんだが、風営法議連の存在も大きいと実感している」と行政との関係が重要であるとし、7月の参議院選挙について、厚労行政関係に明るい木村義雄氏を支援する意義を唱えた。
議案審議では、2021年度事業報告として、新型コロナウイルス感染症に対する対応、組合員の資格停止処分の実施、依存問題への対応のほか、社会貢献事業などについて報告された。2022年度事業計画の事業方針では、幅広い客層に支持されるような遊技環境を提供し、ファン人口回復拡大に向けて一丸となって取り組み、行政とも良好な関係を維持するとした。また重点推進項目として、組織強化、他団体との連携強化、新規則下での経営安定化・健全化などが盛り込まれた。続いて行われた役員改選では、阿部理事長の6期目の再任が決まった。
総代会後には懇親会を開催。来賓挨拶では、日遊協の西村拓郎会長、全関東遊連の佐藤孔一会長が登壇。また7月の参議院選挙に出馬予定の木村義雄氏も駆けつけ挨拶に登壇した。