セガサミーホールディングス(以下セガサミーグループ)と住友不動産並びに東京電力エナジーパートナー(以下東京電力EP)は10月20日、「新設太陽光発電所由来」の生グリーン電力※1をオフィスビルのテナント専有部に導入するスキームを構築し、セガサミーグループ本社の専有部に導入すると発表した。
セガサミーグループは、環境保全や更なるCO2排出量の削減にむけて、住友不動産と東京電力EPの協力のもと、東京電力EPの環境先進企業向けプラン「サンライトプレミアム」を活用した「追加性※2を有する生グリーン電力」を国内で初めて導入する。太陽光発電でまかなえない夜間等は、非化石証書を活用することで、セガサミーグループ本社の使用電力を実質的に100%グリーン電力化する。電力の導入開始は12月を予定している。
セガサミーグループは、2018年にグループ20社の拠点を、環境性能の高い住友不動産大崎ガーデンタワーに集約統合し、3割強のエネルギー削減を実現したが、「Environment(環境)」、「Empathy(共感)」、「Edge(尖り)」、「Economics(事業性)」を重視したサステナブルな経営を目指す同社より、環境保全やさらなるCO2排出量の削減にむけて住友不動産に協力を要請し、導入に向けた検討が開始された。
都心の賃貸オフィスビルでは、これまで非化石証書による脱炭素が一般的で、テナント専有部における「追加性を有する生グリーン電力」を活用した、日本の再エネ電源増加に直接寄与する価値の高い脱炭素は難しいとされていたが、住友不動産と東京電力EPは、セガサミーグループの強い意向を受け、専有部に追加性を有する生グリーン電力を導入する手法を企画・開発し、セガサミーグループ本社使用電力に「サンライトプレミアム」を導入するとともに、非化石証書を併用して実質的に100%グリーン電力化することを決定した。
※1 生グリーン電力:発電時と消費時を30分単位で一致させ、発電所から一般送電網経由で直接送電されたとみなされるグリーン電力のこと。
※2 追加性:太陽光発電所の新設など、新たな再エネ電源開発により、日本の再エネ発電総量増加に直接寄与するグリーン電力のこと。近年、価値が高い再エネ電気の要件として、欧米環境先進企業のグリーン電力採用基準に活用されている。