シーズリサーチは7月9日、2021年7月期の「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を公表した。調査はパチンコ業界の景気動向の判定を目的に経営企業を対象に四半期毎に実施している。今回の調査は2021年6月10日~6月25日にかけてファックス及びWEBアンケートにて実施し、67企業、94地域から回答があった。
報告書によると、収益や売上・粗利といった全般的業況は前回から5.1悪化、▲58.1ポイントへと落ち込んだ。3ヵ月後は▲52.7ポイントまで回復する見通し。なお、悪化理由は「来店客数の減少」がもっとも多く、現況で76.1%、先行きで58.5%となっている。
稼動状況は「パチンコ」が前回から8.0良化し▲43.0ポイントとなった一方、「パチスロ」は前回から5.8悪化し▲79.8ポイントまで落ち込んだ。3ヵ月後は「パチンコ」▲36.6ポイント、「パチスロ」▲78.7ポイントと、パチンコの回復は続くがパチスロは依然として厳しい見通しとなっている。
資本投資気運(遊技機)は7.5ポイント(前回比21.4良化)とプラスに転じ、3ヵ月後は23.9ポイントまでさらに回復する見通し。一方、「資本投資気運(遊技機以外)は▲15.2ポイント(同11.2良化)まで回復したものの、3ヵ月後は▲21.2ポイントまで落ち込む見通し。
今後3ヵ月間の営業施策について、事業規模は「変わらず」が最も高く59.7%、「縮小」が19.4%、「拡大」が10.4%。拡大から縮小を差し引いた増減差は▲9.0ポイントとなり、縮小する傾向が続いている。
遊技機の設置台数は、パチンコが「増台」11.9%、「減台」10.4%で増減差は1.5ポイント。パチスロは「増台」0%、「減台」25.4%で、増減差は▲25.4ポイントとなった。
遊技機購入費用については、新台の増減差はパチンコが9.0ポイント、パチスロが▲8.9ポイント。中古機の増減差はパチンコが26.8ポイント、パチスロが16.4ポイント。
広告宣伝費や販売促進費などの販売管理費については、前回に引き続き3期連続で「減らす」の割合が高かった。