東京都遊協は3月24日、都内市ヶ谷の遊技会館で定例理事会を出席とリモートにより開催した。
冒頭の挨拶で、阿部恭久理事長は「業界は厳しい状況が続いている。店舗数も減少していて、都内で営業している店舗は700店を切っているのではないか。少しでも業界を元気にしてファンの皆様に帰ってきていただける状況を作っていかなければいけない。守るべきことはきちんと守ることが非常に重要で、感染対策はもとより、宣伝広告などいろいろな面で国民の皆様からご指摘を受けない状況を作りながら、やるべきことはきちんとやっている業界だと理解をいただけることが大切だ」と述べた。
理事会の決議事項では、「pp(パチンコ・パチスロ)奨学金への寄付(案)について」が審議され、pp奨学金の活動支援として、200万円の助成を決議した。
pp奨学金は「給付型」の奨学金制度。お客様からの募玉と組合員店舗からの寄付を原資に、経済的に困窮を極める学生の修学を支援している。2017年の設立後、これまで給付を受けた学生は100名を上回り、コロナ禍でアルバイトもままならない学生から命綱のごとく頼りにされている。
理事会ではこのほかに特別協議事項として、「コロナ禍における当面の営業の在り方について」が上程され、緊急事態宣言解除後における営業に関する留意事項を決議した。緊急事態宣言解除後もお客様、従業員を守り、業界を守るため、感染防止対策の再徹底のほか、過度な広告宣伝による世間からのいわれなき非難を浴びることのないよう以下の事項を留意し営業することとした。
[営業に関する留意事項]
1. 感染防止対策の再徹底
(1)「パチンコ・パチスロ店営業における新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」の実施項目の再確認
(2)変異ウイルスの拡大状況に対する一層の警戒
2. 各種告知広告宣伝に関するもの
(1)告知可能な広告宣伝の内容
①自店の新型コロナウイルス感染予防対策の告知
②開店時間や新台入替の事実の告知
③組合が共同懸賞として実施するファン感謝デーの告知
④上記に関するSNS(ホームページ、メールなど)を利用したファン向けの告知。折込みチラシを利用する場合は、従来ルール遵守のほか、感染症予防対策について必ず掲載して下さい
(2)告知が認めらない広告宣伝の内容
①テレビ、ラジオ、新聞紙面を利用した広告
②集客目的のイベント告知(ライターやイベント企業が関係するものを含む)