ダイコク電機は9月1日から、新製品展示会「MIRAI GATE 2020」をオンライン形式で開始した。展示会は9月15日まで開催され、視聴は無料。事前予約をすることで専用サイトに入場することができる。
サイトでは、主催者を代表して大上誠一郎代表取締役社長が「未だ世界規模で大きな災禍となっている新型コロナウイルスの影響により、私たちの生活様式は大きな変化を求められ、当業界へのダメージもまた深刻で過去に類を見ないものである。本年の展示会は感染拡大防止の観点からWeb上での開催という新しい試みの下に実施する運びとなった。今回のWeb展示会&セミナーでは、Withコロナに限らず、これからの時代に必須となるホールの在り方について、数々のご提案を用意させていただいた。Web開催というチャレンジングな場で披露させていただくこともまた、新しい時代におけるニューノーマルの幕開けとして、前向きに捉えている。是非とも、弊社の提供する新しい時代のカタチを存分にご覧いただければ」などと述べている。
Web展示会場では、「新データ管理」「感染症対策」「省人・省力化」「Fan First」と4つのカテゴリに分類し、同社製品を活用したホール運営の提案を行った。その中では、今後の業績を支える遊タイム搭載機に特化した情報公開端末「BiGMO PREMIUMⅡ」を公開。大当たり後からのスタートのみしか表示できない従来のランプ表示に対し、同端末は遊タイム用のスタートを表示するWスタートを搭載しており、トップ画面では遊タイム発動条件を常時表示。遊タイム突入時は過去の平均出玉や継続数が表示され、突然時短の突破率等も確認することも可能。時流に合わせたFan First製品としてアピールしている。
この他、商圏分析サービス「Market-sis」では、ホールコンピュータからのデータ送信割合81%により、遊技台データと稼働データを融合させた正確な商圏分析が可能に。商圏店舗の入替情報が手間なく正確に把握することができる上、新台の業績を見極めるための導入初日の遊技時間も知ることができるという。将来は近隣店舗の稼働変化を知らせる「商圏順位アラート」や「導入おすすめ機種通知」などオートコンサル機能が付加される見通し。
期間中はセミナーも同時開催され、MIRAI GATE-SIS統括部の片瀬宏之氏、成田晋治氏、服部祐治氏、片山統揚氏らが講演している。
片瀬氏はコロナ禍においてパチンコは80%、パチスロは85%、貯玉は80%までに回復していることを踏まえ、今後の回復は頭打ちであることからも「商圏から自店にファンをいかに呼び寄せ、ファンからの支持を得えないことにはこれ以上の回復は見込めない状況。いかに常連ファンを増やしていくかが重要になる」と述べ、さらに今後は「遊タイム搭載機」の導入と活用が業績回復の鍵になるとし、先述した「BiGMO PREMIUMⅡ」などを使った正確な現在スタート回数表示といった情報公開はもちろん、シミュレーションを用いた営業戦略とリセットの管理を行う最新データ管理を提案した。
片山氏は、凱旋、沖ドキの受け皿の筆頭は5.5号機とし、顔認証データによるファンの回遊傾向の把握や、クロスオーバー層を意識したパチンコの管理徹底など高射幸性遊技機のファンを離反させないための戦略をビッグデータを用いながら伝えている。