【コラム】緊急咆哮！サラ番問題について。／CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若146
はい皆様こんにちは。先週先々週と「臨時ボーナス獲得計画！なおもひで」をお楽しみ頂き、今週もその続きの予定でしたが…パチンコ業界全体の問題として放ってはおけない事態が起こってしまっていますので、今週は緊急咆哮として「おもひで」を一週お休みして、この「サラ番問題」について書かせてもらいます！

詳しい経緯までイチから書いてると文字数が足りないんで、ザックリとした説明からいきますと…本来の規則では、検定取得から3年＋認定3年の合計6年が全てのパチンコ・パチスロの設置期限となり、サラ番は2014年の7月～8月（地域によって差がある）からの設置なので、2020年7月～8月で認定切れとなって撤去のはずだったんです。

それに加えて、旧基準機のほぼ全機種が前倒し認定を経て2021年1月末までで順次撤去され、新基準機へ移行する事が決まっていた中で、このコロナ騒動ですよ。

コロナで業界丸ごと圧迫された形になって、計画的に新基準機へ移行する事が難しくなった事を受けて、業界団体（各団体は繋がっているので敢えて団体名は省きます）がお上と交渉し、前代未聞の特例措置として「遊技機設置期限の延長」を認めてもらったんです。ほんとこれは過去にも例がない特別な温情判決なんですよ。

この延長措置によって、法律上は現行の全機種が延長使用可能となったワケですが、ここで引っ掛かってくるのが、今回問題になっているサラ番を含む「高射幸性遊技機」と呼ばれる、5号機の中でもとりわけ射幸性（ギャンブル性）が高い機種達で、この機種達は別でリストアップされており、新基準移行とは別ルーティンでお上から指導の下で撤去を進めていました。

そして、全機種の設置期限延長の許しをもらう代わりに「高射幸性遊技機に関しては当初の予定通り撤去して健全化します」という約束が行われていて、この約束を破るワケにはいかない業界団体は、全ホールに誓約書提出を要望したりして周知徹底を図ったものの…

結局、サラ番を撤去せずに使い続けるホールが多発。

酷い所だと再設置で増やすという暴挙に出るホールまで出る始末。

この延長措置に対する、お上からの講話（サラ番撤去期日前）を一部抜粋すると、

「このような問題意識を持ちつつ、この前例のない危機を業界全体で乗り越える方途として、経過措置期間を延長し、入れ替えを分散化して計画的に行うため、今回の規則改正を行うこととしました。今回の改正は、いわば、業界団体による旧規則機撤去の取り組みに対する信頼をベースに行ったものであります」

と仰っています。特に最後のところ、業界団体への信頼をベースに改正したってのを絶対に甘く見てはいけない。

簡単に言うと「今後を信用して改正してやる」なんですよ。

お上からすると、これがいとも簡単に裏切られたんです。

今、期限を超えてサラ番を動かしてるホールの人さ、本当に意味が分かっててやってる？

先に恩赦して貰っておいて、約束を反故にしてるんですぜ？

月頭に「お願いです！信用してください！」って言ってその月分の給料を前借りして、受け取った瞬間飛ぶみたいな感じか。

「だって違法じゃないじゃん♪」って言いますが、それが違法扱いされなくなった経緯が分かってりゃ、絶対にそんな事は言えないはずだわ。