●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若139
はい今週もやって参りました!CRAナカムラのぱちんこ泰然自若のお時間ですYO~!
業界内では、来年からメダルレススロットがいよいよ!みたいな感じですし、パチンコも封にゅ……ん?
(゚Д゚)そういえば最近めっきり封入式の話を聞かないな!まさかのフェードアウト?
まさかね?どうなってるのか分かりませんが順調ではない模様。
こういった機械の進化(?)って今までも色々あったんですけど、まずは変わり種としてパチンコ+スロットのハイブリッドという名目で登場した、パロットやパチコンが思い出されますが…皆さん知ってます?
今回は、この2つの黒歴史を掘り起こしてみましょうそうしましょう。
(゚Д゚)まずはパチコンから!
パチコンなるものが登場したのは、90年代初頭。ユニバーサルグループがパチンコに参入しようとするも特許の壁に阻まれて、苦肉の策として開発されたのが「扱い(設置書類)はスロットなのに見た目は完全にパチンコ」という、もう出自からして胡散臭さ爆発のシロモノ。
一番の特徴は設定付きという事と、回転率を一定に保つために作動する電チューの存在で、機械が「回ってないなー」と判断したら、勝手にパカパカしだして30回/1K前後に調整してくれるのね。つまり、回転数は一定で設定による大当たり確率が機械割を左右する=スロットの仕組みってワケなんです。
最初の機種は「GIGA」だか「ジェネシス」だかいう名前のドラム機で、スペックは安定して30回ることを考慮しても辛めだったため、モノ好きで導入したホールでも閑古鳥状態。ま、そうなりますわな、その前にクソ面白くなかったもんww
そこで諦めずに液晶搭載機がその後発売されて、ようやく世間から認知されるようになったのが【CR乙姫】だったかな。
「噂のパチコン登場!」みたいな煽り文句と共に、そこそこな数の店舗に導入された乙姫はスペックも当時の標準で、なかなか面白かった…が!とんでもない欠点が露呈することになる。
当時のデジパチは今と違って「Vゾーン」という概念があったんですよ。大当たり中、例えば1ラウンド10カウントでアタッカーが閉じるのは今と同じですが、当時はアタッカーの中の穴が通常穴とVゾーンに分かれてて、10カウントのうち1玉でもV入賞しないと、そのラウンドで強制終了!何事もなかったようにサクッと通常画面に戻る!
他の機種でもごくごく稀にあった事なんですが、なんとこのパチコンシリーズは特許の関係でアタッカー内の穴は一つしかなく、どういうV入賞判定をするかというと、大当たりしてアタッカーが開いたら【最初の5秒、アタッカー内のランプが点滅している間はV入賞扱い】という、リーチの間は手を離してて大当たり確認後に打ち出そうとしたら玉突き→即死(1ラウンドパンク)、玉突きしなくても打ち出すのが数秒遅れれば即死!みたいな悲劇をひたすら量産したんですよww
厳密に言うと閉まる直前の5秒もV扱いしてくれるんで、最初でミスればそのタイミングを待てば事なきを得るんですが、普通の人はそんな事知らないんで打ち切って即死。
知ってたとしても、案外ムズイんですよ!10カウントさせないように腕時計と睨めっこしながら待機して、ラスト8秒くらいを狙って打ち出し再開!アタッカー内のランプを確認してから打ち出しでは間に合わないんじゃー!
店によってはデカデカと貼り紙してましたが、それでも高確率で起こる1ラウンドパンクからの客が暴れるゴールデンルート!このトラブルが起こらない日は無かったですね、実際。
そんな事情もあり、加速度的に嫌われていったパチコン。
しかしそこに、世間をざわつかせる「パチコン新台」が登場する。
その名は「ラブラブカップル」である。
次週につづく。
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。