パチンコ証紙枚数は前期比105%の約132万枚/日工組

日工組は5月27日、第60回通常総会を開催。全ての議案を滞りなく可決した。

事業報告によると、昨年度(平成31年4月1日~令和2年3月31日)のパチンコ機の証紙発行枚数は前期比約7万枚増の約132万枚(遊技盤約69万枚を含む)。「ファン人口やホール営業所数の減少に歯止めがかからず、売上の減少、遊技機等の導入コストの増大等により厳しい経営環境が続いていることや、ファンに訴求出来る遊技機の導入にはまだまだ不十分な状況があり、旧規則の遊技機が市場の多くを維持する傾向があった」としている。一方、パチスロ機の証紙発行枚数は約27万枚で、前期比約12万枚増となった。

型式試験については、パチンコ機の申請数は前期比138件増の988件(うち令和2年度3月末現在適合機種337件)で、パチスロ機は前期比11件増の295件(うち令和2年度3月末現在適合機種52件)。規則改正後の型式試験の適合率は極めて低い状態が未だ続いており、遊技機の供給は不十分な状況にあると伝えた。

設置外認定機への部品供給については、ホール団体からの要望を受け、新たな仕組みとして検討を行った。その結果、機歴報告がなされている認定機であること、部品交換により検定を受けた型式と同一の状態になること、設置先が決まっていること等、条件を明確にした上で、令和2年4月1日から設置外認定機についても部品供給を行うとしている。

また、従来から実現に向けて取り組んでいる管理遊技機については、構造上の見直しなどを検討。製造上においても取り組みやすい仕組みに変更するなど、実現に向けた作業を進めるとともに、新たな検討項目を追加した遊技機情報センタに係るシステムの開発委託契約の締結と更新作業を進めたと報告。事業計画では「日電協が進めるメダルレス遊技機の導入と歩調を合わせ、カードユニット関連団体とも連携を図り、具体的な導入に際しての情報共有を進める。ホール関係団体に対しては、従来の不正防止対策、環境対策、コストの低廉化などの検討に加え、出玉情報等を容易かつ一元的に確認できるシステムとして、過度な射幸性を抑制し、遊技機の適正管理やホール環境の整備に資するものとして、理解と協力を求めることとする」とした。

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