群馬県遊協は5月18日、前橋市の遊技会館で第55回通常総会を開催。当日は、新型コロナウイルス感染症防止の観点から出席者は理事に限定して開かれ、事業報告及び収支決算報告など全5議案が上程、全て可決承認した。任期満了に伴う役員改選では、森山秀夫理事長が再選を果たした。
総会の冒頭、森山秀夫理事長は「業界を取り巻く環境は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う来客の減少に加え、依存問題への対応をはじめとする多くの問題が世論から指摘されるなど極めて厳しい状況にある。こうしたなか組合では、依存問題への対策、子どもの車内放置事故防止、強盗をはじめとする事故防止、社会貢献活動の推進などに邁進してきた。ホール営業は風営法の遵守が最低限のルールだが、社会一般のルール・規範を守り、身近で安く安心して楽しんでもらえる娯楽の場を提供することが国民、県民からの信頼を得る一番の近道である」と挨拶。引き続き風営法の遵守と、組合運営への理解と協力を求めた。
令和元年度の事業報告によると、同県遊協の組合員店舗数は前年度から7店舗減の121店舗。遊技産業健全化推進機構と連動した専従検査員による立入検査では、県内組合加入全店舗に対してパチンコ機426台、パチスロ機474台の計900台の検査を実施し、このほか「安心・安全パトロール隊」を活用した積極的な防犯活動や、依存問題の未然防止に資する取り組みを推進した。
令和2年度の事業計画では、「手軽に安く遊べる遊技環境の構築による遊技人口の回復」「依存問題への対策」「射幸性の抑制」など全11項目の推進重点事項を掲げた。