業務用・プロ用の音響機器と、防犯・監視カメラなどセキュリティ機器の専門メーカーのTOAは、新型コロナウイルス感染症対策への協力として、5月18日より神戸市立医療センター中央市民病院にて音声案内システムによる「検温・問診アナウンス」を実施している。
神戸市立医療センター中央市民病院では、新型コロナウイルス感染症の院内感染防止のために、病院1階、2階正面玄関にて来院者全員に問診、検温を行っており、これまではスタッフが口頭で案内をしていたが、患者の治療や感染予防のために昼夜を問わず働いている現場には大きな負荷がかかり続けていた。
この状況に対してTOAは、平日8:00~16:00の間に案内放送を行うシステムを、地下、1階、2階の入口計3ヵ所に設置。来院者に対して問診・検温についてアナウンスし、システムはタイマー機能により自動で起動、停止するためスタッフの負担軽減を図っているという。放送しているアナウンス音源には、(株)SpecteeのAIアナウンサー「荒木ゆい」を使用。人に近い自然な音声での案内を実現した。
同社は5月22日付のプレスリリースで「TOAは、必要な情報を音で確実にお届けすることで、公共空間における安全・安心の実現や、円滑なコミュニケーション、働き方改革にお役立ちいたします。今後も当社の強みである『音の報せる力』を研き続け、社会の課題解決に貢献するソリューションの開発・提供を目指します」としている。