こんにちは。株式会社トライエッジの阿部です。
現在、コロナウイルスによる影響が多方面で出てきていますね。集客に苦戦している店舗、部材の調達ができないメーカーなどパチンコ業界でも影響が出ております。
私の近所にはパチンコホールとドラッグストアがほぼ向かい合っているのですが、開店を待つ人の数はドラッグストアの方が多い…なんて状況だったりします。本記事が掲載される頃には状況が少しは好転してくれると良いなと思っています。
そんな状況もあり世間的にも広告掲載を差し控える企業も出てきております。集客でお悩みの中、更に広告を出稿することができないという状況に頭を悩まされている方々も多いかと思いますが、どこも広告を自粛しているこの期間に知識を蓄え、好転した時のチャンスを活かすことをご提案します。
また、店舗のデジタルシフトに舵を切る良いチャンスだと思いますので、デジタルマーケティングについてお話していきたいと思います。
【パチンコホールは高齢者が多くインターネットに関しては必要ない】
何故デジタルマーケティングを提案するのか?
パチンコ業界においては、まだデジタルシフトをしている企業さんが非常に少ないため、早めのデジタルシフトは大きなチャンスになります。
まず、ここ数年で起きている「生活者」の変化をご説明したいと思います。総務省のデータによりますと、全人口のうちインターネットの利用率は約80%となっており、また1日あたりのメディア接触率はテレビ・ラジオ・新聞・雑誌を上回り50%を超えるまでになっています。
また、インターネット広告の出稿費用が2019年にはテレビを超えるという状況が発生しています。物を買う時はネットで商品情報や値段を調べ、目的地に行くまでにはネットで地図を使い辿り着く、乗換案内もインターネットで完結する。つまりはインターネットを活用した戦略こそ現代における有効な広告戦略といえる状況です。
通勤電車で新聞を読む方は減り、皆さんスマホをいじっていませんか?
電車の中で見たスマホの画面は覚えていても電車の中吊りの内容を覚えていますか?
「パチンコホールに来るお客さんの多くは高齢層だからインターネット広告は必要ない」という方もいらっしゃるかと思いますが、実際に高齢者のネット利用は年々増加傾向にあります。(※2019年の参考データ 20歳台:98.7%、30歳台:97.9%、40歳台:96.7%、50歳台:93%、60歳台:76.6%、70歳台:51%、80歳以上:21.5%)
「高齢者=ネットをしない」という時代ではなくなっています。
さらにこの先5年後、10年後はどうなっているでしょうか?
今当たり前にインターネットに触れた生活をしている方々がそのまま年齢を重ねます。そのあたりを考慮すると、ここで一度マーケティングを見直す必要があると思いませんか?
次回以降、そのインターネットの中でも最も身近な「スマートフォン」を活用した戦略を提案したいと思います。
阿部睦 ≪株式会社トライエッジ≫
パチンコメーカーに勤務し、業界歴は15年以上。
現在はパチンコ業界だけでなく、世界的なIT企業や製造業、エンタメ企業などでマーケティング・コンサルタント、PRコンサルタントとして活動中。