一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進)は9月10日、在日本韓国YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)において、第185回理事会ならびに9月度部会を開催した。
今回の部会では今年度上半期の業界動向を振り返るべく、ダイコク電機㈱DK-SIS室長の片瀬宏之氏により「DK-SISデータから見る2019年~情報と言う武器を使いこなした者が生き残る~」と題した講演が行われた。また会員プレゼンテーションとして、㈱遊技通信社から会員制ネットワーク「遊情ネット」のリニューアルについて、㈱エルゴジャパンから喫煙ブース「スモーククリア」の製品紹介、横浜幸銀信用組合による「遊技事業者応援ローン」のプレゼンテーションも行われた。
ダイコク電機の片瀬氏は、同社のパチンコホール向け会員制情報提供サービス「DK-SIS」に基づく、今般の業界動向について講演。はじめに直近の繁忙期であったお盆商戦の営業成績について過去同期の比較と合せて紹介があった。店舗全体の業績としては前年同期とほぼ横ばい、パチンコ・パチスロの種目別ではパチスロが全体を牽引しており、このパチスロの業績については各月の平均稼働が2019年に入ってからいずれの月も前年同月比増を記録していることも報告された。
講演の中心は堅調な稼働を見せるパチスロではなく、パチンコに焦点を当てた内容で、その理由について片瀬氏は「旧規則機の撤去に向けて、これから先の新台入替を、より適切に行っていくことが店舗運営に肝要であるため」と述べ、遊技客の支持を得ながら新台入替に適宜対応していくためには、遊技客の欲求に対して、導入する機種と台数等のミスマッチを極力解消することが大切だという点を伝えた。
同氏は、この課題に対する重要なポイントとしてスペックの分析を挙げた。具体的には導入前に話題性が高いコンテンツについては、シリーズ機であれば前作との比較はもちろん、当該機種の導入後に予定されている別の話題機とも比較し、遊技客の潜在的な遊技意欲(店内での稼働の流れ)を図っておくことが必要だと語った。
また導入後の成績についても状況をしっかりと確認を行うことが投資効率の改善につながると話した。この他、同社サービス機能の中でシミュレーションを活用し、参考としている店舗が高い業績を残していると紹介した。