㈱マースエンジニアリング(松波明宏代表取締役)は、東京、名古屋、福岡、岡山、大阪、仙台、札幌の全国7都市で新製品発表展示会を開催。9月1日・2日の2日間に渡って開催された東京会場では、都内新宿区の本社ショールームに多くのホール関係者が集まった。
会場には、業界初の完全フラット天板を実現した最新の景品カウンターシステム「据置型賞品払出収納庫」をはじめ、搬送距離が一段と伸びさらに搬送の安全性を重視した「立体Air紙幣搬送システム」、そして参考出展としてインカム音声通知機能を搭載した接客サポートシステムを展示。据置型賞品払出収納庫は、見た目のデザインだけでなく、新たに在庫計数機能を搭載し、その在庫計数時間は25秒と業務効率を大幅に改善しており、10枚払出時でわずか2.8秒とスピード性にも優れている。
マースセミナーの冒頭、登壇した松波明宏代表取締役は新製品について「Air紙幣搬送システムはすでに販売を開始してから550店舗導入した。それをさらに進化させた立体Air紙幣搬送システムは、8月に試験的に導入した店舗でほぼ1ヶ月間特に大きな問題もなく運営している。払出し機はスタイリッシュなデザイン、2.8秒の払出しスピードと業界一だと自負している」と自信をのぞかせた。
セミナーでは、同社澤田陽一氏が「業界は混迷期!変化は今!そして、今こそチャンス!」と題し、タイプ別稼働推移や自主規制から見る回遊比率などマース戦略データ(MSD)を元に業界動向を解説した。
他にも、フリーライターのPOKKA吉田氏、日遊協風営法PTリーダーの茂木欣人氏を講師に迎え特別セミナーを開催。POKKA吉田氏は出玉性能自主規制について、最終的には次の規則改正までパチンコ・パチスロ両方の自主規制が今後もさらに追加されていくと強調。「今のところ最大MYの標準は10万個、2万枚。ということはいずれも40万円。常識的に考えても一時の娯楽としてはかけ離れており、行政や社会が納得するはずはない」と指摘し、過去の爆裂機問題から規則改正に至った例を見ても自主規制の追加は必然であるとした。
一方、茂木氏は遊技くぎ問題を中心に講演。日遊協が提案する中短期的な一般入賞口の釘曲げ是正対策の考え方を解説した。