業界14団体共催によるパチンコ・パチスロ産業賀詞交歓会が1月29日、450名を超える業界関係者を集め、都内港区の第一ホテル東京で開催された。
全日遊連の阿部恭久理事長は挨拶の中で、業界14団体が最重要課題として取り組むパチンコ依存問題対策について、これまでの成果に加えて、今後の活動方針を述べた。
昨年の賀詞交歓会で課題として挙げた有識者による第三者機関については、「パチンコ・パチスロ産業依存対策有識者会議」の名称で今年初頭から活動を開始したことを報告。今後、業界の依存対策の内容を有識者に諮り、専門的な視点から答申及び評価・提言を受けることとしている。
ホール現場で実施する各種の依存問題対策に対する第三者による調査については、遊技産業健全化推進機構の協力により、年内の実施に向け着実に進んでいることを説明。また、「ギャンブル等依存症問題啓発週間」への対応としては、啓発週間の初日となる5月14日に、業界独自のフォーラムを東京で開催することを決定。今後、一般社会の人を含めて、依存問題への興味と理解を深められるよう、内容について協議していくこととした。
その上で阿部理事長は「本年4月を目処に政府の依存症対策推進本部が策定する基本計画の内容をふまえ、官民一体で連携をはかりながら、本年も依存問題対策を業界の最優先事項として、皆様と取り組んでまいりたい」と語った。
当日は警察庁生活安全局保安課の山田好孝課長が来賓として出席。山田課長はパチンコ業界が取り組む依存問題対策について「大変心強く感じている。引き続き、これまでの取り組みを強化することはもとより、新たな取り組みについても検討いただき、またギャンブル等依存症問題啓発週間については、その趣旨に相応しい取り組みを実施頂くなど、パチンコへの依存問題に業界全体で真摯に対応頂きたい」と話した。