11月18日、都内中央区の銀座ブロッサム中央会館ホールで開催された「第16回子どもの虐待死を悼み命を讃える市民集会」(主催:認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク)に全商協の林和宏会長ら16名が参加した。
集会では冒頭、子どもの虐待死を悼み命を讃えるため1分間の黙祷がささげられた。その後、子どもたちが虐待死に至った状況が紹介されると、会場からはすすり泣きの声が聞こえてきた。
講演を行ったNPO法人埼玉子どもを虐待から守る会の小宮純一理事は、子ども虐待の相談の急増、虐待死した子どもの事件をめぐって疑問を呈し、「虐待から子どもを守るには児童相談所、自治体、警察、医者そして家族等が問題を共有することが幻想であってはならない。他力本願はもってのほかである」と語った。
集会閉会後、参加者は銀座ブロッサムから日比谷公会堂前までの2.8㎞を1時間かけて行進し、子ども虐待のない社会づくりを呼び掛けた。
「オレンジリボン運動」は、子ども虐待のない社会の実現を目指す市民運動。この運動のシンボルマークである「オレンジリボン」は子どもたちの明るい未来を表しているという。なお、今回の市民集会には約450名の賛同者が集まった。