●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若㊱
ハイ皆様ごきげんよう!CRAナカムラですっ!さてさて、今回は少し前の話題になっちゃいますが、今年の3月に県遊協から通達がありました「ホールが行う雑誌取材、ライター、芸能人、有名人等の『来店広告の禁止』」について語らせてもらいましょう。なんてったってボク、打ち手歴28年(18歳からだと年数が合わないのは気のせいです)・店長歴12年・ライター歴5年と、三者ともの顔を併せ持つナイスガイなのですYO!hahahahaha!!
通達の内容は、要するに「今まで散々事前告知とかすんなよ!って言ってきたのに全然守れてないよな?なーにが『勝手に広告媒体側が載せてますぅ~』だ?媒体側にカネ払ってる事くらいバレバレなんだわ!これについて警察のお偉い方からも怒られたわ!もう実名で媒体晒して『ゴメリンコ』言わせたからな!ほんとこれからは頼むぜマジでマジで!」ってハナシ。
昔からパチンコホール側は【設定5・6とかの札つけちゃダメ!】って言われたら「設定エビ・アンコウ札装着!おれアタマイイ!」みたいな挑発行為に走り、「それもダメだろww」となれば天然水『エビアン』の実物や札を置いて「これに意図はありませんww」とか言っちゃうような体質から全くもって進歩してなくて、結局今回もお上から本気でブチ切れられて、行くトコロまで行かないと根本的に解決しないんだよね…知ってたけど。じゃあ所謂ライターイベントの存在意義を各視点から解析していきましょう。
まずは「客側視点」。
ボクは「動画ライターの仕事した次の日に他の媒体のライターイベントで朝から並ぶ」みたいな事をしょっちゅうしてました。打ち手としてなぜライターイベントしてる店に行くかって言うと、答えは簡単ですよね?設定とかの期待値が高いからですよ。
なかには単純に「ライターさんに会いたい!一緒に写真撮りたい!サイン欲しい!」みたいな人も居るには居るんですがごく少数なワケで、大多数の打ち手の来店動機は期待値の高さ=イベント扱いなんですよ、今さら改めて言う事でもないと思いますけど。
ボクが打ち手としてライターイベントが要るか要らないか判断するなら「まぁ無いよりは有った方が行く店のチョイスはしやすいよNe~」程度で、完全に禁止されて無くなったところで「あ、そう」である。パチプロみたいに、収支が悪けりゃメシ食えないって人達には必要なツールなんだろうけど、絶対的な需要はそこ一点だけなんですよ。次に「パチンコホール側視点」から見ると、ライターイベントは「営業ツール」であり、それ以上でも以下でもない。
通常営業で飽きられないように賑やかしであったり、稼働に起伏をつけるためであったり、ライバル店を出し抜くためであったり、稼働を上げたいポイントにライターイベントを配置するのが普通。ただしね、ライターイベントが有効に機能するのって、結局元々強くて出せる店だけなんだよね。弱い店が媒体の力借りて「その日だけ」集客して、頑張って出したとしても勝って帰った一見さんは全くリピートせず、出した分と媒体への支払いは常連客から回収するしかないという最悪のパターンに陥るのを多く見てきたのよ。そして開き直った弱い店は、ライター呼んで集まった客にボッタクリ営業かまして当日回収を目論むワケだ。
そんな事を数回繰り返すとどうなるか分かりますよね?もう何をやっても客が集まらないお店の出来上がり♪で・す・よ・Ne。つまり強い店には武器になっても、弱い店には毒になっちゃう事が多いのがライターイベントなんです。いやいや、もちろん弱い店でも出玉以外の盛り上げ方を継続してたり、上手く使ってるところも有るんですけど圧倒的少数派ですよね。
そして最後は「ライター側視点」。
まずは一つ、これは声を大にして言っておきたいのだが「ライター」と名乗る人達の何割が実際にwriteしてるんだろうか?書き物の仕事してない人がwriterを名乗るのがそもそも間違いで、ボクがこの原稿仕上げるのにどんだけ苦労してるか…もうね、そこだけは納得いかない!
ハイ、若干スッキリしたところで本題に戻ろうか!ライター側から見たライターイベントって単純に「ごっつオイシイ仕事」である。給料は格によってピンキリではあるんですが、ボクみたいな下っ端でも朝から大好きなパチンコとパチスロしながら好き放題喋り、ちょちょーーいとオープニングやエンディングを盛り上げて、夕方には終了!を月3~4回すれば普通のサラリーマンの月給くらいにはなるんだから笑いが止まらないよね。大御所になれば一発でサラリーマンの月収以上を受け取る人も多々居るんだから、そりゃ勘違いして天狗さんになる人も出ますよ、ほんと酷い人も居るみたいですね。設定漏洩とかで炎上しちゃった人も結構いますけど、そこに踏み込まないボクはオトナになったんだねぇww実は色々言いたいけどww
以上、三者からの視点で語ってみましたがこれが本音です。総括すると業界としてのルールを明確化した上での営業努力ならイイんじゃないの?としか言いようがないww
散々色々書き続けて総括がそれかよwwって感じだが、これを武器として使いこなしてる店も、必要として打ってる人も、仕事して頑張ってる人がいる以上、全否定するのは「パチンコ・パチスロ嫌いの人がデマも含めた色んな理由でパチンコ・パチスロ廃止を叫ぶ」とか「喫煙席でタバコ吸ってたらタバコ嫌いにキレられる」とかと同じだと思うんだよね。ただし、誇大解釈とかの類をちゃんと管理できる体制を敷けるのか?って話だけど…この業界には無理でしょうね…。
今回の通達と前後して、こういったイベントを斡旋する会社の提案書が情報拡散されてたんだけど、これがまたオモテに出る事を想定してなかったのか?ってくらい酷い内容だったんだよね。
ほんと時期が近すぎるんで、この提案書がトリガーになってお上が激おこぷんぷんになった可能性が拭いきれないんですよ。昔からこの業界はグレーな部分が多い…ってかほぼ全域がグレーだから、ホールに営業かける場合は「ヤヴァイ事は口頭のみ」って習慣が染みついてるはずなのに、書面で「月日ゾロ目の日があーだこーだ」とか「あくまで放送の告知だから安全♪」とか「分岐営業以上じゃないとダメだYO!」とか、ほんとアタマ沸いてるんですか?って感じの文言がオンパレードでして、何も知らない若手社員が頑張って作った提案書が誰にも検閲されずに営業に使われたんでしょうか?あまりにもこの提案書の内容が酷いんで、確信犯的に作られたモノ?みたいな推理も出る始末。
なんなんでしょうね?実はこうやってルールすれすれで満足せずに、お上の心情一切無視で越えちゃいけないラインを簡単に越えようとしてくる斡旋側が一番悪いのかもしれません。法的にどーのこーのじゃなく、お上の心情を汲み取って自主的に線引きしないとダメなんですよ、この業界は。
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。
※本稿は過去に本誌に掲載した記事を、一部、WEBサイト用に編集した上で掲載しております。