全日遊連(阿部恭久理事長)は3月11日、都内港区の第一ホテル東京にて全国理事会を開催した。
理事会の冒頭、阿部恭久理事長は「ちょうど4年前の今日、東日本大震災が発生した。被災者でない方にとっては、過ぎた事としてその日だけ思い出すにとどまってしまいがちだが、未だに多くの方々が被災者として苦しんでおられる状況を決して忘れてならない。私たちの業界においてもこうした状況を再度認識し、今後もしっかりと被災地への支援を継続していかなくてはならない」と哀悼の意を込めて黙祷を捧げた。
会見では、2月18日に開かれた遊技産業活性化委員会での決議事項を報告。警察庁から示された3つのお願い事項の一つである置引き対策については、全日遊連が中心となり防止マニュアルを作製、配布することが説明された。今回は第一次発信として実態調査から得た事例を載せるなど、主に防止対策をしてないホールが参考となるようなマニュアル内容。これついて平川容志副理事長は「4,500もの回答が集まった実態調査では、立地等で置引きが多発する店舗もあれば、お客同士がチェックし合える店舗もあるなど店舗間の格差が浮き彫りとなった。マニュアルを発信することで情報の共有化に期待したい」と話した。他にも、ホールの自主的な取り組みとして「パチンコ店における依存(のめり込み)問題対応ガイドライン」も各団体の合意により正式に制定。日遊協案を骨格に、メーカーや販社の取り組みも加筆修正しながら進めていくとした。
また、日工組との定期連絡協議会では、現行遊技機、販売方法、ジャスラックへの対応の3点について協議。現行遊技機については、阿部理事長が「新内規の説明があった。しかしそれがのめり込み抑止に繋がるというわけではない。様々な営業方法にマッチするバリエーションに富んだ機械を開発してもらった上で、こちらもきちんと導入する。そして機械代を回収する営業方法を改め、使い方を検討し広めていくことが一番大きな課題だ」と感想を述べた。
今回よりオブザーバー出席が認められた理事会では、平成27年度第25回全国パチンコ・パチスロファン感謝デーの企画内容及びギフト賞品の一部変更に関する議案、のめり込み問題への対応議案が挙がり、のめり込み問題の対応ではチラシ広告への標語盛り込みを4月以降も引き続き実施継続することで議決した。