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POKKA吉田氏が“規則改正”を解説

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㈱北電子(小林友也代表取締役)とグローリーナスカ㈱(井寄義孝代表取締役)は9月7日、都内墨田区の東京スカイツリーイーストタワーで共同開催セミナー&展示会「NEXT INNOVATION FORUM 2017」を開催した。

セミナーではPOKKA吉田氏が「業界最新情報」と題して規則改正の内容やホール営業に与える影響、今後の動向について講義した。

冒頭、同氏は本題に入る前に先般公表されたパブリックコメントの結果について「今回、警察庁はかなり雑な規則改正を行ったが、それはパブリックコメントの見解からも伺い知れる」と指摘。

その理由について「アレンジボール遊技機やじゃん球遊技機の設定も認めて欲しいという意見に対する警察庁の見解が『慎重に検討しないといけないので設定を認めるわけにはいかない』と記述されていたが、これは日本語としておかしい。慎重に検討しないといけないというなら、遊技機区分の中で最も設置台数の多いパチンコこそ設定を認めてはいけないのではないか。日本語として成立しないようなことを書いている」と述べた。

その後、本題に入り、同氏はパチンコ、パチスロ規則改正の内容や経過措置の動向を解説した。

現状、規則の改正内容は決まったが、それに伴う解釈基準や内規の改定は行われていない。同氏は「詳細な影響を推測するのは非常に困難」という前提に立った上で、パチンコは「ベースが35くらいまで上昇」「設定はまずは少ない段階からの開発が増えそう」「管理遊技機は見込みでいうと2年は先」などと解説した。ただしパチンコについては「解釈基準や内規の改正が少ないと考えられるため、どんなスペックになるのかある程度想定できる」と語った。

その一方、パチスロは「パチンコと違ってスペックの想定など全くできない」と同氏は言う。理由は「警察庁は、これまでの自主規制と全く異なるベクトルの規則改正を行った。これではパチンコと違って自主規制の内容も大きく変更せざるを得ない。警察庁の規則改正の趣旨を最大限尊重するという大義で、どこまで自主規制を変えることができるか、これから日電協と警察庁でやっていくという現状。その内容によってART機のスペックは大きく変わる。だから今はパチスロのスペックの想定なんてできない」と述べた。

続けて同氏は現時点で考えられることとして「長時間出玉率の上限値が当初案よりも緩和されたため、パチスロの将来が暗いということはないので、そこは安心」「経過措置型式に依存するメーカーや店も多くなる」などと解説した。

経過措置関連では、いわゆる“みなし”機と認定機の現状を説明した。みなし機については「来年2月1日以降、設置していると違法だが、その違法状態を取り締まらない期間を設けてくれと、全日遊連が警察庁と協議している。結論は9月に出る見込みだったが、保安課長が交代したため、どうなるか分からない。ただし警察庁は何らかの判断は行うので、今はその結果を待てばいい」とアドバイスした。

認定機については、まず同氏は問題点を整理。「認定機についての問題点は、規則には書かれていない部分にある。全国の所轄は、認定申請を検定が切れる1ヶ月や2ヶ月前から受け付ける。認定申請をすれば、認定を受けた後は部品交換ができるが、認定を申請してから受けるまでの期間は部品交換ができない。そして検定失効日が認定を受けた日となるが、これだと、例えば今年検定を受けた機械を認定しても、認定機として認められるのは3年後となる。このルールは全国の警察や遊協組合が慣習的に作ったもの。今後、手続きのルール化を警察庁が決める可能性はあるが、約束はしてくれていない」と説明した。

その上で、現時点で取れる認定の対応策として「認定をする必要があり、申請書類が揃うのなら申請すれば良い。そうじゃなければ認定ができなくても仕方がない。申請したあと認定が受けられるのかは公安委員会の判断なので、分からない。申請すれば部品交換ができなくなるが、それでも申請する必要があると思えばそうすればいい。また現在、認定機に対して部品供給されない型式が増えている。なので認定申請はあくまでも設置期限を延ばすための措置と考えて欲しい」と語った。

セミナー風景

当日はセミナーのほか、遊技客データを見える化した顧客管理システム「遊動分析」など、グローリーナスカ㈱と㈱北電子の最新製品の展示会が行われた。

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