「社会福祉法人さぽうと21」及び「pp奨学金委員会」が主催となり、去る2月26日、都内港区の国際文化会館でpp奨学金設立記念式典が行われた。
式典の冒頭、主催者を代表しpp奨学金委員会の深谷友尋委員長が挨拶。「昨今、日本で最も助けを必要とするのが学生の皆さん。資源国ではない日本は知的財産を増やすこと、これが日本の国力を強めることにもなるし、また、遊技産業の役割との思いを持っている。今日からpp奨学金制度をスタートさせる。勉学に励む学生に愛の手を捧げたい」と制度の趣旨を述べた。
「pp奨学金」(パチンコ・パチスロ奨学金)とは「社会福祉法人サポート21」を通じて、困窮する学生たちを支援する給付型(返済の義務を負わないタイプ)の奨学金制度。奨学金として供与する主な原資は、賛同ホール内に「端玉募金箱」を設置し、来店者へ端玉による寄付を募る。得られた端玉はパチンコ1玉4円、パチスロ1枚20円換算で集計して「社会福祉法人サポート21」に振り込む形となっている。
特徴は来店者の端玉寄付分は全て奨学金に充てるということ。従って別途、pp奨学金委員会の活動経費が必要となるが、これは協賛各社の年会費で賄うこととした。pp奨学金委員会は、委員長に元日遊協会長の深谷友尋氏(フシミコーポレーション㈱/代表取締役)、副委員長に全日遊連理事長の阿部恭久氏(サンキョー㈱/代表取締役)、東京都遊協副理事長の小島豊氏(㈱ミリオンインターナショナル/代表取締役社長)が名を連ね、この他、委員や会計、監査、顧問も含め現在10名で構成されている。
式典では、今年の奨学金給付生8名(テスト生)に対し、給付決定通知書を授与した。給付生の1人である西田光希さん(城西大学薬学部薬科学科4年)は「私が行う医薬品研究は将来、新しい医薬品を見つける可能性があると考えている。私の将来の夢のためにも、これからの研究に力を尽くしていきたい」と、今後の学問に対する抱負を述べるとともに、奨学金の給付に対し謝辞を述べた。
また来賓として出席した衆議院議員の平沢勝栄氏は「政府も来年度から給付型の奨学金制度をスタートさせる予定。pp奨学金は政府がやろうとしている奨学金制度を先取りしたかのような形で、また給付額も政府の制度より多く、大変素晴らしい。欲を言えば、困っている方は大勢いるのでさらに対象者を増やして頂きたい。ともかく経済的事情で進学を諦めるとかあってはならない。その意味では奨学金制度の充実は日本が直面する大きな課題のひとつ。その中で今回の制度がスタートするのは業界のイメージアップにも繋がるし、社会から諸手を上げて歓迎されるのではないか」と祝辞を述べた。
pp奨学金委員会の深谷友尋委員長