全日遊連(阿部恭久理事長)は9月19日、都内港区の第一ホテル東京で全国理事会を開催。その後の記者会見で、同組合が出した「ECO遊技機及びECOシステムに関する条件」に対する日工組側の回答について同意しなかったことを明らかにした。
同意しなかった理由を阿部恭久理事長は「日工組の回答は、具体的な部分で明らかになっていない」と述べたが、「本日の理事会において決めたことで日工組にも伝えておらず、詳細はお答えできない」と述べ、具体的な理由を明らかにしなかった。
全日遊連は、日工組が提案するECO遊技機について、条件付きで同意するというスタンス。既にその条件を7項目にまとめ、日工組へ提示し、その回答が9月11日(文言を修正した正式版は9月17日)にあった。
日工組側に提示した7項目の条件とは以下の通り。
① ECO遊技機及びECOシステムの低価格化を実現すること
② ECO遊技機は全て「スタンダード前飾り」を含めて型式を取得すること
③ 現行CRユニットを低価格で活用できること
④ システムの公的なセキュリティを受けること
⑤ セキュリティについての責任の所在を明確化すること
⑥ 通信形態の変化(ISDN→光通信)に対応したシステム環境を提供すること
⑦ 進捗状況の説明等の連絡体制を保持すること
阿部理事長は「全ての項目ではないが、我々が考えることと比べて、どうなのかなという部分がある」と説明。今後については「それは日工組しだい。我々は現状の日工組の回答に同意はできないということ」とした。
周知の通り、日工組のECO遊技機が実現するには規則改正の実施を前提としており、新規則に盛り込まれるためには業界全体の総意としてECO遊技機が必要という形が必要だ。既に日工組がホール業界団体にECO遊技機の提案を開始してから2年以上が経過するが、業界全体の総意となるには、引き続き業界団体間の話し合いが必要となる。