回胴遊商(伊豆正則理事長)は9月30日、大阪市中央区のホテル日航大阪で近畿地区研修会を開催。近畿地区の組合員をはじめ本部役員、特別会員など約100名が参加した。
冒頭、挨拶に立った伊豆正則理事長は、パチンコ撤去問題への対応が行政の今後の方針に影響を与えるとの考えを示し「これから先の業界を考えるのであれば、ホール、メーカーが互いに血を流しながら撤去を粛々とやっていかねばならない」と強調した。
また当日は、大阪府警察本部生活安全部保安課の宮本利男課長補佐が臨席。宮本課長補佐は、遊技機取扱主任者に対し保証書の持つ絶対性の再認識とモラル・スキルの向上を求めたほか、「幅広いユーザー層に楽しく遊んでもらえる遊技機づくりや低貸玉営業の普及、のめり込み防止に向けた啓発活動など、健全なかたちでファンの裾野を広げることは、業界にとって大変意義のあること。今後も継続した取り組みを期待する」と述べた。
研修会では、理事会報告及び各委員会からの報告の後、伊豆理事長が「遊技業界の今後について」を演題に講演。その中で同氏は「今、業界はパチンコ撤去問題に集中しすぎて、先の事が何も出来ていない。これは非常に危険な状況。5年後、10年後のビジョンをしっかり持って、議論していくべき」と警鐘を鳴らしたほか、パチスロ高射幸性機への対応をはじめとした諸問題について同氏の見解を示した。