3月16日に都内台東区の東天紅で開かれた回胴式遊技機製造業者連絡会(佐野慎一会長)の研修で、日電協がパチスロ機の新たな自主規制実施を検討していることが明らかになった。
検討されているのは、指示機能に係る性能(以下、ART性能)と、入賞に係る図柄の組合せの表示を優先する(以下、小役優先制御機能)遊技機の2点。
ART関連では、「ART突入への抽選は完全確率とすること」「ART突入及びART中の上乗せやモードアップ抽選に設定差を設けないこと」「ARTの滞在割合は、17,500ゲーム消化した場合で7割未満とすること」「ARTは1,500ゲームまたは、3,000を純増枚数で割ったゲーム数を越えて継続してはならない」「ART終了時及び設定変更時は、必ずART性能に影響を及ぼす全ての変数を初期化すること」等といった内容が検討されている。
一方、小役優先制御機能については、「同機能を搭載した遊技機は内部当選したボーナスを遊技者が任意に揃えることができない恐れがある」との考えから、小役優先制御機能を有する全てのパチスロ機を対象に「ボーナス内部成立中は、小役確率よりも高い確率の純ハズレを設けることで、ボーナス入賞を阻害させない性能とすること」といった取り決めを検討している。
これらの内容は、現段階で決定したわけではなく、実施時期も含めて細かな部分は、引き続き、協議を重ねていく模様だ。