静岡県遊協 (葉山勝之理事長)の第55回通常総会が去る6月2日、静岡市内にあるホテルセンチュリー静岡で開催された。任期満了に伴う役員改選では葉山理事長が再任されるなどした。
冒頭、あいさつに登壇した葉山理事長は、「遊技人口の減少をはじめ相次ぐメーカーの倒産、ホールの廃業、そして遊技機問題と業界を取り巻く環境は大きく変化している」と述べ、「本年度はこうした厳しい現状に鑑み、ファンが安心して遊技できる環境を整備するため、射幸性の抑制及び健全化の推進に向けたさらなる取組みを強化する必要がある」とした。特に遊技機問題については「製造業者と協力し早期に解決することが重要だ」と強調、組合員に理解と協力を求めた。
議事は、議長団に冨田直樹、宮澤俊二の両副理事長を選出し議案審議され、平成27年度事業・収支決算報告、平成28年度運営方針・収支予算承認の件など上程した全議案をすべて承認した。役員改選では葉山理事長以下ほとんどの役員が留任となった。なお、新任は副理事長の依田雄一氏(沼津駿東)。
議事中の本年度運営方針については、①遊技人口の回復、拡大を図る施策の推進、②お客様第一主義の実践、③射幸性の抑制及び健全化に向けた取組みの推進、④社会から信頼を獲得する施策の推進を掲げた。また、防犯体制の留意事項10項目も掲げられ、承認された。
来賓祝辞では、静岡県警生活安全部の森田幸光部長が県内における犯罪情勢を詳しく報告、パチンコ営業に関しては過度な広告宣伝と暴力団排除活動の推進を強く訴えた。
このほか、寄付金贈呈式では青少年健全育成への活動支援や障害者支援として、県内教育委員会、暴力追放運動推進センター、防犯協会連合会に合計800万円の寄付金が贈呈され、県知事をはじめ寄贈先より感謝状が授与された。また、役員功労表彰式では前副理事長の田村直丈氏ら5名に表彰状と記念品が贈られた。
総会終了後には多数の出席者により懇親会が行われた。