マルハン北日本カンパニー硬式野球部「マルハンGIVERS」が発足会見、仙台で始動

マルハンGIVERS_集合写真

マルハンの北日本カンパニーの硬式野球部「マルハンGIVERS(ギバーズ)」は、2025年シーズンからの公式戦参入を前に、本拠地の宮城県仙台市にて発足会見を行った。会見には、元東京ヤクルトスワローズの館山昌平監督、本間正浩GM、初代主将の安保勇咲選手らが出席し、チームの目標やビジョンを語った。

本間GMは、チーム設立の背景として、北日本カンパニーは採用が厳しい地域にあり、人材確保が課題だったことを明かし、「野球部を通じて、野球と社業を両立できる人材を育成し、未来のカンパニーを育成したい」と説明。チーム名「GIVERS」には、「プレーや真摯な業務姿勢、社会貢献を通じて勇気や希望、感動を届ける」という思いが込められていると語った。続いて、宮城県名取市に建設予定の室内練習場を紹介。ラプソード弾道解析完備のブルペン、公式戦仕様の打撃レーン、低酸素室付きウエイトトレーニング場を備える最新鋭の施設とし、選手の成長を支える環境を整える方針を示した。勤務体制については「試合以外の日は練習3~3.5時間、店舗業務3時間を合わせて6.5時間を勤務としてカウントしている」と、野球と仕事の両立を重視する方針を示した。

初の監督業に挑む館山監督は、「現役引退後、怪我予防や次世代育成に貢献したいと考え、アマチュア野球界に復帰した。ゼロからのスタートだが、必要とされる場で挑戦したい」と就任の経緯を語った。2月からのキャンプや練習試合を経て、「実践を通じて選手が成長している手応えがある」と自信を見せた。今後の目標として、都市対抗野球大会、全日本クラブ野球選手権大会、社会人野球日本選手権大会への出場を掲げ、「選手・スタッフ全員が主役のチーム。皆で話し合いながら、歴史に残るようなチームを創っていきたい」と意気込みを述べた。

主将の安保選手は、チームの目標を「共創(Co-Creation)」と定め、「若さを活かし、挑戦と成長を続ける。野球と社業を両立しながら、社会人として努力を重ねる」と決意を表明。10日後に控えるJABA新潟大会都市対抗予選に向けて、「旋風を巻き起こし、感動や勇気を届けるチームになる」と力強く語った。

館山監督は、今後3年で全国ベスト4、5年で都市対抗や日本選手権での優勝を目指すと宣言。「現在は社会人チームに一勝もできていないが、差を埋める希望も見えている。まずは『一勝』を目標に、7年で7人以上のプロ野球選手を輩出したい」と長期ビジョンを掲げた。

チーム発足に伴い、実際に選手たちが勤務する仙台市内のマルハン7店舗には「GIVERS STUDIO」を設置。館山監督のモニュメントやユニホーム展示を通じてチームの世界観を伝え、ファンイベントやYouTube番組の収録拠点として活用する。4月26日には、マルハンSLOT仙台一番町店でオープニングセレモニーを開催。館山監督や選手8人が登壇し、先着50名に監督の直筆サイン入りTシャツをプレゼントする。

マルハンGIVERSは、野球を通じて地域に根ざし、感動と希望を届ける新たな挑戦をスタートさせた。初陣となる新潟大会での活躍に注目が集まる。

マルハンGIVERS_本間正浩GM、館山監督、福留コーチ、安保主将

本間正浩GM、館山監督、福留コーチ、安保主将

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