海外のオンラインカジノサイトを利用し、パチンコやパチスロで遊んでいる実況動画を無許可でYouTubeに配信したとして、茨城県警笠間署と県警生活環境課は4月8日、著作権法違反の疑いで、岡山県岡山市の飲食会社役員の女ら3人を逮捕した。茨城新聞が伝えた。
他に逮捕されたのは、愛知県名古屋市の動画編集会社役員の男と、動画編集業の男の2人で、逮捕容疑は2023年8月31日頃と9月28日頃、海外のオンラインカジノサイト「K8(ケーエイト)」を利用し、パチンコ・パチスロの遊技状況を撮影、録画。動画を編集した上で、それぞれYouTubeで配信し、著作権を侵害した疑い。著作権侵害を受けたメーカーが加盟する「一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(以下、ACCS)」が県警に相談し、発覚した。女はYouTubeチャンネル「わんわん」の動画に出演しており、男2人が動画を編集した。同課は、3人がK8から報酬を得ていた可能性があるとみて調べている。
なお、告訴した5社を含めたパチンコ・パチスロメーカー15社はACCSを通じて共同対応を進めており、「オンラインカジノにおける違法遊技のため実機映像をストリーミング配信することに伴う公衆送信及び、オンラインカジノにおける違法遊技の様子を紹介する等の動画投稿・配信の公衆送信を一切許諾していません。遊技行為が賭博となるオンラインカジノにおいて、違法遊技のための実機映像のストリーミング配信によって著作権侵害行為が生じていること、加えて動画サイト等の紹介を通じて更なる著作権侵害行為が発生し、賭博犯罪をも助長していることは、著作権侵害行為の抑制に努めるACCSにとって、また関係法令を徹底して遵守し適法かつ健全な遊技を一丸となって推進するパチンコ・パチスロメーカーにとって絶対に容認できないものです」とコメント。今後も悪質な著作権侵害行為に対しては断固たる措置を講じていくとしている。
【共同対応メンバー(ACCS会員)】
㈱オリンピア/㈱平和、㈱カプコン、㈱北電子、京楽産業.㈱、サミー㈱、㈱SANKYO、㈱三洋物産、㈱サンセイアールアンドディ、㈱大一商会、㈱大都技研、㈱ニューギン、㈱藤商事、山佐㈱、㈱ユニバーサルエンターテインメント
注:ACCSはデジタルコンテンツの著作権に関する保護と普及を行う社団法人。