回胴式遊技機製造業者連絡会(佐野慎一会長)は6月16日、都内台東区のオーラムでパチスロ5.9号機自主規制に関するプレス説明会を開いた。
5.9号機の大きなポイントは、指示機能(押し順等のナビ機能)に関して、ART等の発動を禁止する通常区間と、ART等の発動を可能とする有利区間の2つの区間を設けたことだ。
通常区間から有利区間へは毎遊技一定の確率で抽選することとし、その抽選確率に設定差を付けてはならない。また有利区間は最大1,500ゲームで終了することとし、その区間内でのART仕様の設定差を禁止。この他、有利区間の比率は全体の7割未満と定めた。
また、「傾斜値<2」や「入賞Sim出玉率<1」(内部成立した役は全て入賞すると考えた場合の出玉率を100%未満とする)といった基準は5.5号機と同一であることから、ART中の純増枚数は上限2枚となり、ATタイプの開発は不可となっている。
加えて5.9号機では、ノーマルタイプを含む全てのパチスロ機を対象に、役物比率等を表示する「役比モニタ」(4桁7セグ)の主基板ケース内への搭載を義務付けた。
「役比モニタ」は、役物比率等を遊技機自身で集計し、モニタ表示することで、遊技機が不正改造されていないかを容易に確認できるようにするのが実施目的。表示する内容は5種類で、6,000ゲーム間の連続役物比率と役物比率、累計ゲーム間の連続役物比率と役物比率、有利区間比率となっている。
5.9号機の基準制定に伴い、5.5号機の新台設置期限を来年9月末(AT機と、リノ等の特殊タイプの設置期限は今年7月末)とした。従って来年10月以降の新台設置は全て5.9号機仕様となる。
左より日工組・山澤常務理事、日電協・岩堀技術副委員長、日電協・兼次副理事長、回胴連絡会・金沢副会長、回胴連絡会・佐野会長