平和は2月7日、2025年3月期の第3四半期決算を発表。売上高1187億82百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益287億68百万円(同49.0%増)、経常利益284億96百万円(同53.6%増)、純利益205億83百万円(同77.3%増)の増収増益で着地した。
遊技機事業の売上高は前年同期比49.0%増の392億14百万円、営業利益は同387.2%増の127億54百万円。売上高はパチンコ機、パチスロ機共に販売台数が増加したことで増収、利益面では利益率の高いパチンコ機のゲージ盤販売が増加したことやリユースによる売上原価低減の取り組み等により大幅な増益となった。パチンコ機は「Pルパン三世 ONE COLLECTION」、「Pルパン三世 銭形からの招待状 77Sweet Ver.」など新規4タイトルを発売し、販売台数は42,039台(前年同期比18,767台増)、パチスロ機は「L ToLOVEるダークネス」、「Lルパン三世 大航海者の秘宝」など新規4タイトルを発売し、販売台数は48,720台(同9,994台増)だった。
ゴルフ事業の売上高は795億68百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益179億43百万円(同4.0%減)。売上高は来場者数が堅調に推移したこと、需要を取り込んだ価格設定により顧客単価が上昇したこと、前期にゴルフ場を取得したことにより増収。利益面については各種原材料価格や水道光熱費の高騰、賃上げによる人件費の増加等の影響に加え、PJC Investments(現 アコーディア・ゴルフホールディングス)の株式取得に伴うアドバイザリー費用等を経常したことにより減益となった。
通期連結業績予想については、売上高1582億円→1454億円(前期比6.6%増)、営業利益300億円→267億円(同14.0%増)、経常利益292億円→199億円(同12.5%減)、純利益200億円→121億円(同27.2%減)に下方修正した。売上高については、遊技機事業における販売台数がパチンコ機6.3万台→5.5万台、パチスロ機7.7万台→5.1万台とそれぞれ期初計画を下回る見込みとなった。営業利益については売上高の減少に加え、アコーディア・ゴルフの親会社であるPJC Investmentsの株式の取得に伴うアドバイザリー費用等を計上したこと等により、また、経常利益、純利益についても前述の株式取得に係る金融機関からの借入費用60億円を計上したこと等により、期初予想から減少する見込みとなった。なお、アコーディア・ゴルフホールディングスの業績は2026年3月期から連結業績に反映される。