三重県遊協は5月21日、津市のホテルグリーンパーク津にて第63回通常総会を開催。総会では、令和5年度事業報告や令和6年度事業計画など6議案が上程され、全て滞りなく承認可決した。
当日は総会に先駆け贈呈式、助成式が行われた。贈呈式では権田清理事長よりフリースクールの三重シューレに対し運営支援金の寄贈(目録)、三重県防犯協会連合会に対し啓発物品の寄贈(目録)、続いて依存症対策に取り組む三重ダルクへ助成金内定証書交付が行われた。
総会では、冒頭挨拶に立った権田理事長が「本年は元日から能登半島において大地震が発生した。当組合も200万円の義援金を捻出した他、各組合員ホールでも救援物資提供など緊急の被災地支援を行ったと聞いている。これはまさに他人事ではない。三重県においても南海トラフ地震の発生が危惧されている。昨日、こうした自然災害が発生した場合に備え、被災地内におけるパチンコホールの役割として、三重県と県警、遊技組合の3者が災害時における協力及び支援に関する協定を締結したところだ。今後、組合員ホールにおかれては非常食や簡易トイレなど災害関連物資の備蓄を推進し、地域住民の一時避難場所の提供なども含め防災インフラとして機能できるよう協力をお願いしたい」と、組合として地域社会における社会貢献への意気込みを語った。
総会には自民党三重県連の中嶋年規幹事長に代わり三重県議会の石田成生議員、また三重県警察本部生活安全部の出口浩部長、三重県警察本部生活安全企画課の坂﨑博調査官らが来賓として出席。はじめに壇上に立った石田議員は「まずは貴組合からたくさんの社会貢献をいただいていることに感謝を申し上げたい。私共としては今の自民党が皆様方にどう映っているのかを心配している。政治資金規正法について自民党案を出しているが、地方議員の感覚からしても、決してマルだ、と言える内容だとは思っていない。国民の皆様にご支持をいただくべく、しっかり中央にも声を伝えて参りたい」と挨拶。
続いて壇上に立った出口部長は「昨日、県庁において貴組合、三重県、県警の3者間で協定を締結させていただいたところであり、それらの活動に対して大変心強く感じる。改めて敬意と謝意を表したい。我々も令和4年からは三重県独自の施策として申請に伴う店舗における現地確認方法の合理化や、本年4月1日からは行政手続きの簡素化を図るため、申請書類の全国統一化など業界の負担軽減にも取り組んでいる。今後も皆様方が一丸となり、ぱちんこが健全な娯楽となるための取り組みを推進されることに期待したい」と祝辞を述べた。
本総会は組合員数が22名のうち出席17名、委任状4名の計21名により有効に成立。議事では、令和5年度事業報告や令和6年度事業計画など6議案が上程され、全て滞りなく承認可決。総会終了後には、盛大に懇親会も開催された。