PCSA(金本朝樹代表理事)は2月19日、都内千代田区のアルカディア市ヶ谷にて、第14期第3回臨時社員総会・第55回PCSA経営勉強会を開催。
社員総会の冒頭、挨拶に立った金本朝樹代表理事は、先般日工組が公表した回収対象リストについて「いかに遊技人口減少を食い止められるかが大きな課題。ホールが求める多種多様な機種は今の検定基準では開発できないと聞いているが、できるだけ早く大幅な改定を実現化し、安心安全に遊べる遊技機を速やかに開発して欲しい」と述べ、それらの安心な遊技機に対して「等価営業ではなく全国で足並みを揃えて交換率30玉で営業できるような基盤を作っていくべき。メーカー団体とはホールのサポートプランを早急に協議していく」と話し、撤去回収問題に向けての協力姿勢を見せた。
審議報告では、1月26日に業界14団体で発出した「遊技産業における健全化推進に関する声明」に加えて、パチンコを時間消費型娯楽という姿に回帰させるといったPCSA独自の声明を改めて周知させた。
経営勉強会では、日工組の渡辺圭市技術担当理事が「新しいぱちんこ遊技機はどのようなものか」と題した講演を行った。渡辺氏はまず、2月10日に発表した回収リストの経緯に加え、今後追加で公表する回収対象リストの現状、調査状況を説明。2次リストについては、2013年4月以降に検定を取った機種を対象に調査し、それらの結果を元に3月末を目処に発表するとした。また、今後の遊技機については「ベース30を切らない機種、ヘソ4個賞球機、ある程度一定の玉を弾けば図柄が回るパロットみたいな形で新しいゲーム性を検討している。ファン層を増やすために、2時間くらいで勝ち負けが決まるような気軽に打てる機械作りにも取り組んでいる」と現状を説明した。
第2部では、「新しいぱちんこ遊技機の活かし方」をテーマにパネルディスカッションが開かれ、㈱エンタテインメントビジネス総合研究所の藤田宏代表取締役をコーディネーターに、渡辺圭市技術担当理事、山口孝穂技術委員長、大石明徳副代表理事、荒籾伸一理事らがパネラーで参加。ホール側、メーカー側が考える新遊技機について活発な意見交換が行われた。