中国遊技機商業協同組合(山本基庚理事長)は1月12日、広島市内のホテルグランヴィア広島において令和6年の新年互礼会を開催した。
冒頭に新年の挨拶を述べた山本基庚理事長は「新年明けましておめでとうございます。今年は我が業界に迫る2024年問題においての遊技機入替対応がスタートし、ホールにおいてはスマート遊技機専用ユニット導入の設備投資に加え、7月に新紙幣発行も控えている。今こそ業界全体が様々な垣根を越え一致団結し、一歩一歩先の時代に進んでいきたい」と本年の意気込みを述べた。
来賓挨拶では、はじめに広島県遊協の延川章喜理事長が「貴組合は3年前に創立50周年、私共の広島県遊協も昨年、創立60周年を迎えた。しかし我々の業界は遊技人口の大幅な減少を受け、ホール数も減少、現在7,000店舗前後となっている。このまま手をこまねいて座視するわけにはいかない。身近で手軽に遊べるこのパチンコ文化を社会に残し続けていく必要がある。非常に厳しい局面ではあるが、決して我々の代で終わらせてはいけない」と決意を表明。
続いて壇上に立った回胴遊商の大饗理事長は「昨年12月19日、半年ぶりに遊技産業議員連盟総会が開催された。田中和徳議連会長からは、性風俗産業との分離を考えた方が良いのではないか、という趣旨のご発言があった。また現在ホール数は7,000店舗前後。近年は年間600店舗台の減少幅が続き、ホール店舗数である分母は減っているにもかかわらず減少数は増えている。つまり、加速度的に減っている。このままのペースで減少を続けたら業界は10年もたない。毎日2店舗ずつ減っている、というのがここ数年の統計上の数字だ。議連としても、ここに歯止めをかけなければいけない。議連はこの6年間においては遊技機性能の基準見直しに尽力してきたが、これからはホールの営業について提言、見直しを図っていく必要があり、これをスピーディに行っていかなければいけない、という話もあった。業界が一致団結して我々の世代が頑張り、ホール店舗数減少にまずは歯止めをかけたい」と業界の将来について述べた。
次いで日遊協中国・四国支部の長鋪昭壱郎支部長による乾杯の音頭で祝宴が開始。恒例のアトラクションの披露では、医学博士で二胡奏者の姜暁艶(ジャン ショウイェン)と二胡弦舞団による演奏会が行われ会場を盛り上げた。