マルハンの北日本カンパニーは、観光事業展開に向けて2022年に設立した子会社KITAI resortを通じ、11月30日に国内外に飲食事業を展開するMUGEN(東京都目黒区)の発行済株式の80%を取得した。
MUGENは、国内外にて炉端焼き“なかめのてっぺん”及び鮨・天婦羅など飲食事業を展開し、業界でも注目される教育手法や開発アイデアを持ち、従業員の高いエンゲージメントに支えられた理念経営を実践している。マルハンは、その理念経営に強い感心と共感を覚え、株式取得にて共に手を組み事業を行っていくことを決めた。
株式取得後もMUGENの現行の経営体制は継続し、今後はKITAI resortによるサポートのもとKITAI resortの観光事業領域とMUGENのブランド戦略によるシナジーを創出する体制を構築していく。
MUGENは2007年に創業し、現在は国内23店舗、国外3店舗(FC含む)の飲食事業を展開。創業業態である炉端焼き「なかめのてっぺん」などの居酒屋業態や、ラグジュアリーな雰囲気を気軽に楽しめる「鮨おにかい」、5年連続ミシュラン一つ星を獲得した「天婦羅 みやしろ」などの高級飲食業態にも活動領域を広げている。また、創業以来“もったいないプロジェクト”を展開し、近年では立ち喰いなどのカジュアル寿司店へも挑戦し、SDGsへの取組も推進している。
KITAI resortは、マルハンが有するリソースを活かした新たな領域に挑戦するため、成長が見込まれる観光産業の中でも特に富裕層向け観光事業をターゲットとし、2022年に設立された。現在は、高級宿泊型施設や高級飲食業態のM&Aを含めた新規事業開発を幅広く進めている。
今回の株式取得は、「KITAI resortが進める富裕層向け観光事業に必要不可欠な圧倒的食体験に関して、MUGENの持つ人材・教育・流通・アイデアなど各種リソースを最大限に発揮し、双方にとってwin-winとなることを想定している」としている。