㈱船井総合研究所(高嶋栄代表取締役社長)は1月19日、都内千代田区の東京国際フォーラムで、講師にホリエモンこと、堀江貴文氏を招いた謝恩セミナーを開催した。
セミナーでは、ビジネス界で幅広く活躍する堀江氏より、「ホリエモンが考える“ぱちんこ業界”のふしぎ」「世間のイメージを転換するための“提言”」「斜陽産業を成長産業にする“発想法”」といったテーマで、主にホール関係者の業績アップのヒントとなる内容が語られた。
同氏はその中で、今後のエンターテインメントに必要な要素は、“ライブ”と“インタラクティブ”だと解説。「ライブとは生で何かできるということ。そして、もう1つがインタラクティブ。つまり、飲食するにしても、1人でテレビを見ながら食べるよりも、友達と会って会話しながら食べる方が楽しいよね、となっている。皆さんもこれに対応していかなければならない」と話した。
“ライブ”と“インタラクティブ”という要素は、ホール経営の中でもポイントになると同氏は述べる。「一部の例外を除き、人間って人と一緒にしか生きられず、人との出会いを求めている。基本的にパチンコ屋に出会いはないが、その一方で、(ホールに)人は集まってくる。この点を上手いこと活用することについて、あまり研究されていないのではないだろうか」と話した。
“出会い”というキーワードで特に同氏が注目するのが高齢者の存在。そして、高齢者の出会いの場(集う場所)というのは、非常にニーズが高いと言う。「高齢者になればなるほど、ライフスタイルを変えられない。新しいコミュニティを作ることに億劫になっている。この人達を幸せにしてあげるビジネスを是非やって欲しい」と、同氏は提案。
その具体例として、同氏は自身も現在取り組んでいる予防医学のプロジェクト内容を紹介。その上で「人は、病気になった後にはお金を掛けるが、病気にならないためのお金は掛けない。お医者さんを(予防健診を目的として)ホールに呼ぶなど、皆さんのところでやって欲しい。健康志向も高まっており、“パチンコ屋に行って健康になろう!”みたいな流れになれば良いと思う。これは一般社会的にも良い事であり、検査をして、病院へ送客することでフィーを得るといったビジネスモデルも成立すると思う」と自論を展開した。
最後に同氏は「お金を使って遊ぶ場というパチンコホールの集客能力」と「なかなか生活習慣を変えない人が(お客に)多い」という2点が、パチンコビジネスにおけるアドバンテージとし、「それを最大限に生かすという視点で色々考えられると良いのではないだろうか」とまとめた。
写真説明:講演する堀江貴文氏