広島県遊協および同防犯協会連合会は6月16日、広島市内のリーガロイヤルホテル広島にて令和5年度通常総会を開催。組合員246名が出席し、議案審議では県遊協で計7議案、防犯協会で計9議案が上程され、それぞれ審議。役員改選では、延川章喜理事長が再選した。
冒頭挨拶に立った延川章喜理事長は「今年5月19日から、ここ広島市でG7サミットが開催された。ウクライナのゼレンスキー大統領もサプライズ参加され、平和を全世界にアピールする絶好の機会となった。岸田総理にとっても、そして県民にとっても非常に喜ばしい出来事だった。一方でコロナ禍では、経済活動制限だけでなく我々の業界はいわゆるスケープゴートにされる、という理不尽なことも発生。旧規則機の撤去も重なり、廃業するホールも全国的に増加するなど大きなダメージを受けた。しかしコロナが5類に分類された今も、その市場規模の縮小に歯止めがかからない現状は続いている。遊技人口の回復は喫緊の課題。昨年12月23日付の警察庁通達での広告宣伝に関し、我が県でも総付け景品の提供を、全国的な内容に沿った形で是正し緩和するという運用方針についての改正を本日、議事で協議したいと考えている。少しでもホール経営にプラスになるよう考え、こうした荒波に立ち向かうために組合が一致団結し、正しい姿を胸を張ってあらわしていく必要がある。我が組合も60周年を迎える。一人ひとりが問題意識を共有化し、連帯強化を図っていただきたい」と抱負を語った。
来賓祝辞では、広島県警察本部生活安全部の濱本博志部長、広島労働局労働基準部監督課の伊達健司課長が祝辞を述べた。
行政講話では広島県警察本部生活安全総務課許可等事務担当の林田辰男室長が登壇。林田室長は「お願いしたいことは大きく2点。1点目は、ぱちんこへののめり込み依存症防止対策。大阪IRは国から認定を受け、広島県では昨年9月に広島県依存症対策連絡協議会が設置された。そのギャンブル部会に貴組合も入られている。今後一層の対策が求められる。自己申告、家族申告プログラムについては重ねてお願いしたい。2点目は広告宣伝等の健全化の徹底。昨年12月23日の警察庁の通達はご承知の通り。貴組合でも本年3月23日に理事会において説明させていただいた。この趣旨は、今まで平成24年通達により指導していたが、都道府県間で地域差が出てきた。それを解消するものであって、決して規制自体が緩和されたものではない。違反となる内容が変わったわけでもない。全日遊連でガイドラインが策定されているので、これを是非、守っていただきたい。最後に、これから暑い季節を迎える。子供の車内放置事案にも、ご注意を払っていただきたい」と語った。
総会終了後には懇親会も開催。会場には来賓として全日遊連の阿部恭久理事長も駆けつけ祝辞を述べるなど盛大に行われた。
※広島県警生活安全部の濱本部長の「はま」の字は、正しくはヘンがサンズイ、ツクリがうかんむりの下に眉、眉の目が貝ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。