兵庫県遊協が通常総会、スマート機移行へも粘り強く適応力の発揮を

兵庫県遊協は6月9日、神戸市中央区のANAクラウンプラザ神戸において第55回通常総会を開催。当日は、併せて兵庫県遊連66回定時総会、兵庫県遊防44回定時総会も開催した。

冒頭、挨拶に立った平山龍一理事長は「昨年度の遊技機規則改正による遊技機撤去ショックが冷めやらぬ前にスマート機移行に伴う諸問題の対応を余儀なくされている状況だが、今は粘り強く適応力を発揮して食らいついていくことが重要だ。新型コロナウイルスも第5類感染症に位置付けられ、今後の経済活動に一層弾みがつくことが期待されるが、ウクライナ戦争の長期化による世界的なエネルギー危機などもあり、昨年に引き続き厳しい社会経済情勢の中での開催となった。令和4年度にはギャンブル依存症対策について我々は各種対策を地道に進めた結果、当局からパチンコ業界に求めているほぼすべての取り組みについて『目標は達成されている』との評価を得ることができ、社会的にも我々の努力が認められた。引き続き、依存対策を着実に進めるために、業界の実態を正しく行政側に伝えていくことが肝要だ。また依存対策合わせ、社会貢献活動も進めていかなければいけない。今年度も『はぁ~とふるふぁんど支援事業』は中止となったが『少年の健全育成・安全安心な地域社会づくり支援事業』として活動費を支援した。社会に貢献しながら業界の地位向上を目指していきたい」と述べたうえで「最後に広告宣伝ガイドラインは規制緩和ではない。脱法的な広告宣伝は業界の信頼を失墜させる」と釘を刺した。

来賓では、公務中により出席の叶わなかった兵庫県知事の齋藤元彦氏に代わり、兵庫県県民生活部次長の中井佳奈子氏が壇上に立ち「新型コロナウイルス感染症法の位置付けが第5類に移行されたことで一つの節目を迎えた。コロナ禍の間、休業要請や独自ガイドラインの作成など、業界を挙げて協力していただき感謝している。行政だけでなく企業団体などあらゆる方々のパートナーシップのもとで誰一人として取り残されることのないあたたかな社会を構築しなければならない。また貴組合では母子生活支援施設への支援、特殊詐欺被害防止活動など様々な活動にも取り組んでおり、感謝を申し上げる」と兵庫県知事の祝辞を代読した。

続いて、兵庫県警察本部生活安全部長の蓮井賢一氏に代わり、兵庫県警察本部生活安全部保安課調査官の山下義宏氏が壇上に立ち「特殊詐欺の被害防止活動や暴力団の排除活動など警察業務のご理解とご協力、また社会貢献活動に真摯に取り組みを長きにわたってご尽力されていることに敬意を称する。業界ではスマートパチンコ、スマートスロットの導入など転換期を迎えているが、一方で新紙幣への対応や依存症問題、広告宣伝規制の問題、釘曲げなど無承認変更事案の問題など、取り組むべき課題は数多く存在する。問題の解消に向けて皆様がこの業界の先頭に立ち、今後もパチンコ産業が県民の憩いを与える大衆娯楽として繁栄されることに期待している」との内容が代読された。

議事では全8議案が審議され、全て原案通り可決承認。第7号議案の辞任に伴う役員補選では7名の理事、1名の監事が新たに選任された。

総会終了後には、昨年に引き続き懇親会を盛大に開催。懇親会では参議院議員の末松信介参議院予算委員長も駆けつけ登壇、祝辞を述べた。

兵庫県遊協_総会

平山龍一理事長(左)

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