シーズリサーチは1月10日、最新の「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を公表した。調査はパチンコ業界の景気動向の判定を目的に経営企業を対象に四半期毎に実施している。今回の調査は2022年12月15日~12月30日にかけてファックス及びWEBアンケートにて実施し、61企業、88地域から回答があった。
報告書によると、収益や売上・粗利といった全般的業況は▲44.3ポイント(前回比5.9悪化)まで低下したものの、3ヵ月後は▲22.7ポイントまで回復する見通しとなった。
稼動状況は「パチンコ」が▲58.1ポイント(前回比26.8悪化)まで大幅に悪化。「パチスロ」は2.3ポイント(同32.6良化)となり、2019年3月以来15期ぶりにプラス圏まで回復した。3ヵ月後はパチンコ▲45.5ポイント、パチスロ4.5ポイントとなり、パチスロはプラス圏を維持する見通し。
資本投資気運(遊技機)は45.9ポイント(前回比36.2良化)まで大幅に回復。3ヵ月後は32.8ポイントまで落ち込むが、見通しは明るいとしている。資本投資気運(その他設備)も41.0ポイント(同38.2良化)まで大幅に回復し、3ヵ月後も44.3ポイントと回復基調が続く見通し。
今後3ヵ月間の営業施策について増減差(拡大-縮小)で見ると、事業規模は「遊技事業」が±0ポイント(前回比21.7悪化)、「遊技以外の事業」は9.1ポイント(同3.9悪化)となった。前回調査でプラス圏へ大幅に回復した「遊技機事業」だが、再び悪化に転じている。
遊技機設置台数はパチンコが▲6.6ポイント(前回比3.8悪化)、パチスロは3.3ポイント(同5.4悪化)と、いずれもやや悪化するがプラス圏は維持する見通し。
遊技機購入費用は、「パチンコ新台」が▲13.6ポイント(前回比7.8悪化)、「パチスロ新台」が52.5ポイント(同16.1悪化)。「パチンコ中古機」は▲1.8ポイント(同1.0良化)、「パチスロ中古機」が▲5.3ポイント(同3.9悪化)となった。