東遊商と回胴遊商関東甲信越支部は6月22日、都内港区のホテルヒルトン東京お台場にて合同勉強会を開催。当日はスマート遊技機をテーマに、POKKA吉田氏、大崎一万発氏、ヒロシ・ヤング氏によるパネルディスカッションが開かれ、両団体の組合員のほか遊技機メーカー関係者や一般ファンも参加するなど大規模な勉強会となった。
冒頭、来賓として登壇した日遊協の西村拓郎会長は今夏の参議院選挙に関し、「多くのファンの皆様により楽しく、よりワクワクドキドキできる娯楽を提供しなければならない。行政が指導しやすい環境を作り、雇用の創出や納税など社会貢献に寄与すべく業界を変えるための大改革に繋げたい」と述べ、理解と協力を呼び掛けた。
続いて日工組の榎本善紀理事長、日電協の兼次民喜理事長が登壇し、スマート遊技機について展望を語った。榎本善紀理事長は「従来機よりもゲーム性の幅が2割増しといったような、ファンの方にも喜んでもらえる性能を有した機械が出せる準備が整ってきた。スマパチは2022年3月を予定しているので大きく期待していただきたい」と述べ、兼次民喜理事長は「メダルレスになるため1日あたりの稼働が15~20%ほど上がる。行き過ぎた射幸性によって幾度となく被ってきた規制強化という過ちを繰り返さないために搭載されるコンプリート機能は、パチンコが9万5,000個、パチスロは1万9,000枚でリミッターが発動する自主的に設けた機能。新規出店の場合は80~100台規模のコンビニパチンコ店が1億円ほどの資金で出店できるようになるため、従来の常識では成しえなかった新たな出店形態がみえてくるだろう」と、スマスロのメリットや将来に向けた可能性に言及した。
パネルディスカッションでは、ヒット機によって好調なパチンコ市場の現状や6.5号機の展望を語ったほか、スマート遊技機については「いかに楽に打てるかというメリットが極めて大きい。機械トラブルも減ると思う(大崎一万発氏)」「駅前に低リスクで出店できることで店としての在り方が大きく変わるし、ファンも気軽に打ちに行きやすい環境になるのでは。メダルレスはすぐ慣れるが慣れるためには面白い台が必要(ヒロシ・ヤング氏)」「有利区間の上限G数がなくなるのでコンプリート到達が低設定でも4,000G機より高まる可能性がある(POKKA吉田氏)」といった意見が聞かれた。