神奈川県遊協は6月23日、横浜市の横浜ベイホテル東急にて第56回通常総会を開催。組合員総数193名中、委任状含む176名が出席し、令和3年度事業報告など上程された10議案すべてを可決承認した。
冒頭の挨拶で伊坂重憲理事長は、「コロナ禍によりこの2年間、私たちの業界を取り巻く環境は大きく様変わりした。娯楽の多様化が進む中、コロナ禍に見舞われ多くのホールが廃業に追い込まれた。しかし我々は、厳しい状況の中においても依存のめり込み対策、旧規則機の撤去など様々な重要課題に真摯に取り組むと共に、感染予防策に万全を期した結果、パチンコ・パチスロ店におけるクラスターの発生は皆無であり、一時期ホールに向けられたバッシングは影を潜め社会の認識を改めることができた。当県の黒岩知事からも感染予防対策は高く評価していただいた」とコロナ禍を振り返り、「今後も私たちはパチンコ・パチスロが大衆娯楽として皆さまから支持され、社会に必要とされる産業として認めてもらえるよう遊技業界の総力を挙げて様々な課題に取り組み、パチンコ・パチスロの真の姿を国民に正しく理解してもらわなくてはならない」と、組合運営への一層の理解と協力を呼び掛けた。
来賓挨拶では、神奈川県警察本部生活安全総務課の平野洋一課長代理、同暴力団対策課の宮﨑哲也課長補佐らが登壇。平野課長代理は、「県内において釘曲げによる不正改造事犯、賞品買取事犯等の悪質な事案が発生しており、会員メールや掲示物を利用し射幸心をそそるといった広告宣伝に関する違反も散見される」と指摘したほか、旧規則機の撤去再確認や趣旨を理解した上での依存防止対策の強化、改善を要請。組合が共通認識のもと、業界の健全化に向けた取り組みを推進するよう求めた。
総会では議事に先立ち、退任する役員への感謝状授与のほか、永年勤続者、社会貢献及び業界のイメージアップに貢献した個人・団体への表彰式が開催された。