ダイコク電機は6月20日からオンラインセミナー「MIRAIGATE 2022-june DK-SIS Webセミナー躍進」を開始した。セミナーは24日まで参加費無料の予約制で開催され、初日はMIRAI GATE-SIS統括部の成田晋治氏、片瀬宏之氏、竹河雅斗氏、服部祐治氏らが講演した。
はじめに成田晋治氏は業界規模の変化について、2021年はパチスロの下落分をパチンコが補い、遊技機利益(1.69兆円)は過去最低を記録したと現状を述べた。4円パチンコと20円パチスロの月間業績推移からもパチンコとパチスロの粗利格差は拡大しており、4円パチンコへの移行が進んだことによりパチスロファンが減少していると指摘し、パチスロ業績向上のポイントでは「新台入替戦略」「メイン機種の構築」の2点を提案した。
メイン機種の構築では、「『番長ZERO』はファンの朝一来店動機に繋がっている上、多台数導入しても業績が低下しない貴重な6号機」とその実績を強調した上で、設置台数別データを分析。「多台数導入が20円パチスロ業績を維持する一要因となっている。特に10台以上の台数を揃えた店舗の業績が高い結果になっている」と述べ、「番長ZERO」を有効活用できている店舗の特徴を解説した。最後にモード活用の極意として①メインのモードは「2」、②平日、土日祝を合わせた期間平均でモード1がメインとならないよう注意、③土日祝もモード「2」をメイン活用しさらなる稼動アップを目指すといった3点を提案し、「番長ZERO」の好業績は20円パチスロの好業績への必須条件だとまとめた。
続いて片瀬宏之氏は、好調な4円パチンコで業績を上げる方法として「アウト支持率を指標とした自店タイプシェアの再構築」と「ビッグデータから導いた特定日戦略」を提案した。
同氏はDK-SISの5月データを公開し、ファンに人気のないライトタイプが4円パチンコにおいて台数シェアが2番目に多い点に着目。稼働が低いにもかかわらず同一タイプ同士を入れかえるといった固定概念を捨て、ライトタイプの業績が低ければ減台、または他のタイプに入れ替えるなど自店のタイプ構成をあらためて確認する必要性を説いた。
さらに特定日日数による業績の影響として、特定日と通常日のSP玉粗利差による業績を前年度と比較。「特定日にSP玉粗利を甘くする効果が、通常日のアウト上昇にも影響している。特定日の活用を通常日よりもSP玉粗利0.10円以上甘くしたことが業績躍進に繋がった」と解説し、この戦略を実現している店舗は入賞スタート2回(/10分)以上の活用変化を4円パチンコの台数シェア50%以上で実施していることを伝えた。