日遊協は3月17日、第6回定例理事会後の記者会見をオンライン形式で開催。毎年実施している「パチンコ・パチスロファンアンケート調査2021」および「パチスロプレイヤー調査2021」の調査結果を報告した。
パチンコ・パチスロファンアンケート調査2021によると、1日あたりの遊技時間は「平日3~5時間未満」「休日5時間以上」、1日あたりの利用金額は「1万~3万円」が多く、いずれも前年からの大きな差はみられなかった。ホールへ行く頻度では29.0%が「前年より減った」と回答。理由として「勝てなくなったから」が上位となり、「新型コロナウイルスの感染リスクへの懸念」は低下した。また、「新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」に対しては、昨年に引き続き半数以上が「安心である」「やや安心である」と評価している。
今回より新たに追加された「遊技機の飾り評価」に関する設問では、「データランプを見るときに邪魔だと感じる」「ゲーム性の面白さが問題なので、飾りは関係ないと思う」と感じる人が約半数を占めており、「よく目につくので遊技してみたいと思ったことがある」「飾りが大きい方が遊技機の世界観を感じられる」など肯定的に感じている人は1~2割に留まった。
パチスロプレイヤー調査2021では、年1回以上遊技するパチスロ参加人口は前年比約8万人減の約708万人となった。年代別では60代以上が約23万人減少した一方、40代では約26万人増加、10代・20代でも4.8万人増加するなど、若・中年層で回復がみられた。これについて報告書では「今年も遊ぶ回数の減少理由から新型コロナ感染の影響は見られるが、勝ちにくさやパチスロ機の魅力の低下が参加人口が回復しない要因として大きい」と分析。今後の対策として「5号機AT/ARTタイプをメインに遊技している層は6号機AT/ARTタイプのゲーム性、出玉性能に不満を抱いていることから、パチスロ参加人口の減少に歯止めがかからないことは容易に想定できる」としたうえで、「アフターコロナを見据えたメダルレスパチスロなどの環境整備に加え、ゲーム性の幅を広げるために6号機AT/ARTタイプの不満要素となっている出玉性能を改善し、不満が解消された遊技機の開発が望まれる」とまとめた。