セガサミーホールディングスは8月6日、2022年3月期の第1四半期決算を公表した。これによると売上高は前年同四半期比22.9%増の594億47百万円、営業利益38億44百万円(前年同四半期は営業損失38億51百万円)、経常利益34億84百万円(同40億99百万円)、純利益29億40百万円(前年同期は純損失33億01百万円)。エンタテインメントコンテンツ事業が堅調な推移となり増収、最終損益が黒字に転換した。
遊技機事業においては、パチスロ機では「パチスロAngel Beats!」「パチスロガメラ」をリリースし、9,554台を販売(前年同四半期期は485台)。パチンコ機では「P甲鉄城のカバネリ」「P北斗の拳8 救世主」など15,038台を販売(同177台)した結果、売上高は103億61百万円(前年同四半期比282.8%増)、経常損失は14億94百万円(前年同四半期は経常損失85億32百万円)となった。
エンタテインメントコンテンツ事業では、コンシューマ分野でリマスター版や欧米版を中心に新作タイトルを発売し、658万本(前年同四半期は1,298万本)を販売。F2Pでも新作・既存タイトルともに堅調に推移した。また、アミューズメント機器分野において、UFOキャッチャー®シリーズやプライズの販売が好調に推移するなどした結果、売上高は474億40百万円(前年同四半期比4.8%増)、経常利益は85億33百万円(同3.1%増)となった。
リゾート事業の売上高は15億50百万円(前年同四半期比233.6%増)、経常損失は19億59百万円(前年同期は経常損失21億35百万円)となった。「フェニックス・シーガイア・リゾート」においては、施設利用者数が前年同四半期比318.2%と回復したものの、コロナ前の2019年4月~6月の3ヶ月比較では74.1%にとどまった。また、海外では「パラダイスシティ」の2021年1月~3月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が前年同期比で24.0%、カジノ来場者数が前年同期比51.5%となるなど、大幅な落ち込みが見られた。
通期の業績については従来予想を据え置き、売上高3120億円、営業利益200億円、経常利益200億円に回復する見通し。遊技機事業では、新規則機への入替えが見込まれる3Q以降に主力タイトルを含む新作を集中的に投入し、通期ではパチスロ機は9タイトル10.1万台、パチンコ機は5タイトル10.3万台を販売する計画。