遊技人口は過去最低、生活・遊技環境の大きな変化も背景に「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021」

シーズリサーチはこのほど、エンタテインメントビジネス総合研究所及びアミューズメントプレスジャパンと共同で実施した「パチンコ・パチスロプレイヤー調査2021」から参加人口やプレイヤーの基礎動向についての調査結果(速報版)を公開した。

調査は、過去1年以内の遊技経験者1,500人を対象にWEBアンケート方式にて、2021年2月下旬に実施。調査エリアは、2大都市圏を中心に政令指定都市を含む道府県、その他地方を合わせた全国47都道府県。

調査結果によると、2021年の遊技参加人口は、約813万人で昨年からは約208万人減少し、過去最低となった。年代別では、20代以下の参加率が4.5%減少、30代が2.9%減少と若年層における参加率の低下割合が高齢層に比べて高まっている。また、パチンコ・パチスロ別の参加人口は、パチンコが約732万人(昨年比約162万人減) パチスロ約573万人(約145万人減)となり、近年増加傾向にあったパチスロも大きく参加人口が減少した。報告書では、新型コロナウイルスや、改正健増法全面施行による屋内原則禁煙、新規則移行による遊技機問題など、生活や遊技環境の大きな変化も背景にあるとしている。

平均遊技時間は、パチンコ・パチスロともに構成割合に大きな変化はないものの、パチンコで1~2時間未満、パチスロでは2~3時間未満の割合が微増。また遊技頻度は、パチンコ・パチスロともにヘビー層が低下傾向にあり、全体的に低頻度化が見られた。平均投入金額は、パチンコが16,300円(前年比±0円) パチスロが17,500円(前年比700円減)となっている。

遊技頻度が減少した理由としては、「新型コロナウイルスの感染」や「外出する回数の減少」が3割を超え、新型コロナを取り巻く環境的影響が大きく受けた結果となった。また、「勝率が下がった」「一撃で獲得できる出玉が減った」など勝敗に関する項目は例年通り上位となっている。一方、遊技頻度が「増えた」と回答した理由では、パチンコ・パチスロともに「パチンコ店が禁煙・分煙になった」が最も高く、「たばこ」を取り巻く遊技環境が変化したことで、一定数の遊技頻度の増加に繋がったとも考えられるとしている。

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