日工組は5月29日、都内千代田区のグランドアーク半蔵門で第59回通常総会を開催。任期満了に伴う理事及び監事選挙が行われ、筒井公久理事長が再選した。
事業報告によると、昨年度(平成30年4月1日~平成31年3月31日)のパチンコ機の証紙発行枚数は前期比約8万枚減の約125万枚(遊技盤約50万枚を含む)。「販売機種の大半は旧規則機が占めており、経過措置の期限もあることから、一刻も早い新規則機の供給体制各列が待たれる」としている。一方、パチスロ機の証紙発行枚数は約15万枚で、前期比約2万枚減となった。
総会後の懇親会で、筒井理事長は「依存問題については閣議決定したギャンブル等依存症対策推進基本計画を踏まえながら、パチンコ・パチスロ産業21世紀会一丸となって取り組んでいく。また、規則改正に伴う遊技機の入れ替えに関しては、新規則機の市場への供給がまだまだ十分とはいえない状況にある。入れ替えの需要に対応できるよう、総力を挙げて取り組んでいきたい」と述べた。
続けて、同氏は「規則改正の趣旨を踏まえた遊技機の販売を促進する」「依存問題の具体的な施策の着実な実施と強化に努める」「安心して楽しめる多種多様な遊技機の開発・提供に努める」「効率的な適正管理のシステムを構築した遊技機の開発と普及に努める」「遊技機の製造及び流通管理を徹底する」という5項目の推進を総会で決議したことを報告。「今、業界は国民から厳しい目で見られているが、これを真摯に受け止め、大衆娯楽としてあるべき姿に立ち返る好機とすべく、業界の皆様とともに一層の努力をしていきたい」と決意を示した。
来賓祝辞では警察庁生活安全局保安課の山田好孝課長が登壇。「業界が一丸となって、依存防止対策に重点を置きつつ、パチンコが健全な娯楽となるための取り組みを一層推進していく上で、貴組合が大きな役割を担っていくことを期待する」と話した。
また全日遊連の阿部恭久理事長も来賓として登壇し、「ホールにとって安価で、ファンが手軽に長時間楽しめる遊技機の積極的な開発・推進に引き続き尽力してほしい」と要望した。
なお、総会で決議した新役員は以下の通り。
■新役員一覧
理事長 筒井公久
副理事長 榎本善紀 井上孝司 嶺井勝也
専務理事 木岡保雅
常務理事 加藤宏
理事・事務局長 中川尚也
理事 新井悠司 井置英夫 梅村尚孝 星野歩 蘆昇(新任) 渡辺圭市
監事 安藤昇(新任)