カジノマシンの認証機関「日本ゲーミングスタンダード協会」設立

国内におけるカジノ施設の実現化に向けた法案整備が進むなか、カジノ施設で使用するゲーミング機器の検査、認証に関わる事業を行う「一般社団法人 日本ゲーミングスタンダード協会」(略称:JIGS)が設立されたことが分かった。

カジノ施設で使用されるゲーミング機器やシステム等において、政府が定める認証基準を“標準”という。認証の対象として想定されるゲーミング製品には、テーブルゲームで使用されるカードやルーレット、また、スロットマシンなどの電子機器などだ。検査項目はハードウェアでは形状、素材、寸法、構造など、ソフトウェアではゲームのプログラム、結果醸成のアルゴリズム、表現など広範に及ぶことが想定される。

同協会では、国内ゲーミング機器の“標準”に係るガイドラインを策定し、公的機関、団体に提言を行うことで、実践的な制度設計及び規制の運用に寄与することを事業目的としている。今後のIR実施法案の成立を想定し、同協会では海外のゲーミング標準を熟知した団体として、蓄積した産業独自の慣習やノウハウを活用し、認証機関のモニタリング、認証業務の実施及び申請企業への支援業務を実施していくという。

同協会が設立されたのは2017年11月22日。設立以降、活動内容として複数回に渡り、機械標準検討会議を開いている。代表理事は、経産省出身の佐伯英隆氏。このほか、丹治幹雄氏(副理事)、菅沼正典氏(副理事)、鶴岡彰義氏(監事)が役員を務める。

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