遊技機運送事業協同組合連合会(栗林真理事長)は3月7日、都内荒川区のホテルラングウッドでセキュリティ研修会を開催。組合員62名含む合計81名が参加した。
研修会は2部制で行われ、第1部では、日工組営業業務部会の荒井薫副部会長と、日電協の山本健 健全化・セキュリティWG員が、主に新流通制度におけるセキュリティ全般と規則改正の概要を講義。第2部では、セデック㈱の中澤豊和取締役セキュリティ事業本部長がホール業界の不正発生状況と展望について講義した。
この中で日工組の荒井氏は、新流通制度における設置・点検確認業務の不備件数や不適切事例の推移を説明。新流通制度が始まった平成28年4月以降、不備件数(指導対象)は、平成28年(4月~12月)が(設置及び点検)確認件数61万3,022件に対し、不備件数が9,219件(割合:1.5%)。平成29年(1月~12月)は、(設置及び点検)確認件数73万8,397件に対し、不備件数が2,736件(割合:0.37%)。荒井氏は「不備件数は減っている。実際に確認を行う人、書類を書く人の理解が進んだ」と話した。
また処分対象となる不適切事例については、過去2年間を通じて、1件あったと説明。発生は平成29年5月で、違反内容は「設置確認書の虚偽記載、委託者への虚偽報告、委託関係のない会社への独断の業務委託」。180日間の業務委託契約における業務委託禁止という処分内容となった。
講義に先立ち、同連合会の栗林真理事長は「研修会の趣旨は、健全な営業を阻害する不正事案を撲滅し、善良な遊技ファンの期待を裏切ることのないよう、行政とメーカー団体、関連団体よりご指導を頂くとともに、情報交換を密にし、運送業務の健全化の推進、全国同一のセキュリティの構築、遊技機をメーカーからホールへ確実に届けることを目的としている。集まった組合員には全国の模範となるような取り組みに期待している」と挨拶した。
なおセキュリティ研修会は、東京のほか、大阪(3月15日)、九州(3月16日)、名古屋(3月22日)の計4会場で開かれる予定となっている。
栗林真理事長